奈良サイクリングに先駆けて

奈良での自転車生活を紹介する前に、
まずはなぜ一ヶ月間滞在することになったのかを語らねばならんでしょう。
さらっといきます。

うちの親が天理教の信者でして、各教会ごとに持ち回りで信者宿泊所の当番があり、
プーラプラしとる自分に白羽の矢が立ったというわけです。

まあ修行とか監禁とかはかなり大げさだったわけで、申し訳ないっす。
でも行く前はいったいどんなことをするのだろうかと不安でした。

一ヶ月間信者の宿泊所に住み込み、部屋の掃除やら布団・シーツの交換やらを手伝っておりました。
時間は割りと自由で一日に手伝うのは長くても6～7時間といったところでしたでしょうか。
昼前に仕事がなくなってしまうこともあり、そういう日には当然、自転車でポタリングですよ。

部屋にはテレビもなにもなく、遊ぶ場所も知人もないもんですから、
自転車に乗る以外は、ひたすら小説を読んでいました。
一月の滞在で、帰る頃には20冊以上たまっていました･･･。
これも古本屋が片道15kmの場所にしかなく、この往復でかなり距離を稼いだ感があります。
奈良での一ヶ月の走行距離は595kmでした。
お手伝いがどれだけ楽であったか、この数字が如実に語っております。

周りの人もみないい人ばかりだったものの、何せ本人は信仰心ゼロの人間で、
周りはみな熱心な天理教信者ですから、適当に話をあわせるだけで疲れてしまった･･･。

宗教や信仰は否定しませんが、他人におっつけたりするのだけは勘弁してほしいものです。
まして脅し文句でもって信仰を迫るなどは言語道断です。
これなら若者が遠ざかるのも無理はないなと思った次第です。
ちょうど4月はイベントで数千人が集まる日があったのですが、大部分はジジババでした。

と、いうわけで、前フリはこのへんにして次回から快適奈良サイクリング日記のはじまりです。