のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

9/22 狩勝600km その一

とうとう今年の目標であった600kmに参加してきました。
未体験の600kmは、寒さと気力の萎えとの戦いでした。

・コース


コースのキモとしては、まずは南富良野新得間にある狩勝峠
陸別にある美園峠。
美園峠については、走行はおそらく真夜中となることから、
いかに昼夜の寒暖差をいかにクリアーするかが求められます。

・装備関係

http://blogs.yahoo.co.jp/pontukux/40391406.html
↑前回400kmの狩勝峠の下りで震えた教訓を活かし、
今回ウェアはきちんと耐寒仕様で臨みました。

上はアンダー・半袖ジャージ・アームウォーマー・かなり厚手の起毛ジャージ、ウインドブレーカー。
レーパン、ニーウォーマー、冬用タイツ、シューズカバー、あとフリース手袋。
これだけありゃ十分でしょ!←甘かった

荷物の積載方法は、電池など小物類やメシはモンベルのサイクルフロントバッグに。
かさばる衣類は、サドルに取り付けるアタッチメント
http://www.minoura.co.jp/accessory/sbh300/sbh300.htm
これにボトルケージを二つ取り付け、スタッフバッグごとねじ込んでました。
軽いし、それなりにたくさん積めるし、300kmくらいまでなら、
なかなか良いんではないかと・・・。とっさに荷物を取り出しにくいのが難点です。
これより長距離になると、リアキャリア+バッグのほうが良いでしょう。

ライトは、新兵器・C2とDOP-011SLの二台にて。
電池の換えは、C2用が1本とデジカメ兼用で単三を4本持っていきました。



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朝7時、集合場所の滝川にて、物好きが集まったいつもの光景。
挨拶を済まし、ブルベカードにサインをする。見知った顔ばかりです。
ご覧のとおり秋晴れの空が広がり、快適なライドが予想される・・・はずでした。
昼夜の気温差を考え、持っていくものを吟味する。この時点でカッパはいらないと判断・・・。
悩んだなら全て持っていったほうが良い!とはブルベ常連さんの某氏の言です。

スタート直前はいつものように、
俺はなんでここにいるんだろう?
という気分に。これから始まるマゾツーリングへの心構えが出来ないまま、
無常にもスタートを告げるスタッフ佐々木さんの声が・・・。

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PC1の富良野山辺(70km地点)までは、
スタート直後ということもありまだまだ元気、快適そのもの。
というか、この区間のことはあまりよく覚えてないんです。
写真を見返して、そういやそうだったな・・・と思い出す感じ。
すっかり疲労でダメ人間化しております。

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幸先よくアタリが出ました・・・。
この時点でもうアイス食ってんのかよ!という突っ込みはなしでお願いします。

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秋ですねぇ。

いつものように、最初のチェックポイントに到達する以前から、先頭集団とはお別れ。
以後、コース上のどこかですれ違うまで、出会うことはまずありません。
一度でいいから乗ってみたい、高速列車。
けど乗るとあっという間に貯金がなくなる高速列車、別名魔人列車・・・。


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樹海峠も難なくクリアー。
やはり、一度通った道だと力のいれどころ・抜きどころが分かり、走りやすいものです。
特に僕のような体脂肪率20%超の人間にとっては、
上りでは決してがんばらない。下りも、慣性に任せてがんばらない。
無理をすると、後々きいてきますので、体力は温存です。

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一年ぶりの狩勝峠!頂上は風が強く吹き飛ばされそうに。
くだりの勢いで、一気に新得~清水町までひといきに走る。
ここからしばらくは、大きなアップダウンはなく、細かい起伏があるだけです。
今までは一人で走っていたりしたが、ここから列車にお邪魔させていただく。
K桐さん、こうたんさん、naomiさん、AJHY本さん、H川さん。
みな、ブルベの常連さんで、少しでもナイトランの心細さを紛らわそうかと・・・。

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鹿追から士幌までの直線道路は、下り基調。
追い風と相まってシャカシャカシャカと・・・。
このときが楽だったぶん、後で地獄を見るのですが。

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だいぶ、日が傾いてきました。
延びる影を見て、これから始まるナイトランへ向けての覚悟を決める。

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去年も同じような写真を撮った気がするな。
それだけ、いつ見ても美しい光景です。

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去年の400kmの往復地点、上士幌のローソンで休憩&麺類で補給を摂ります。
ここまでで、ちょうど200kmということです。まだ往復地点まで100kmもあるの??って感じです。
だいたい夜5時、10時間弱で200kmですから、去年と同じくらいのペースできました。
そろそろコンビニ飯に飽きてくるころで、皆さんウドンやソバを頼んでました。

出発する頃にはとっぷり日も暮れ、上りなのか、下りなのか、分からなくなる。
先が見えなくなることによって、眼前にそびえる坂を見て嫌な気分になることがありません。
しかし、綺麗な風景も見れなくなるというデメリットもあります。
これはどっちがいいのかなぁ・・・。

復路でどこで眠くなっても良いように、道の両側に視線を走らせつつ走ります。
足寄は、風防つきのバス停があまりない・・・。

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足寄のちょっとした峠を越えて、陸別へ到達。
カントリーサインのデザインしょぼっw
名前も"しばれちゃん"しばれちゃんって安直なwださっ!w
みたいなことを口走ったばかりに、あとでしっかり報復されました。

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陸別の道の駅にて大休止、
AJ北海道名物のアレを振舞われ、腹もくちくなり、心も体もリフレッシュ。
中は暖かい上にベンチが置かれており仮眠最適地です。
今の人数で行けば、何人かは床で寝ることになるだろうな、
という考えが他の皆さんの脳裏にあったかどうかは知りません。

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この時点で気温は8度でした。
止まると寒いが、走っていればむしろ快適なくらいの気温です。
きっちりとウェアを着込み出発します。

ここからが第二のハイライト、陸別~訓子府間にある美園峠。
ふもとの電光掲示板によると気温4度。今のところ、寒さはそれほど感じない。
上りは短く急なタイプで、体温の急上昇で汗が噴出さないよう、
ジッパーの前をばっちり開けて登坂。案外上りは短くすぐに頂上についてしまったのですが・・・。

くだりが寒い!!

ウェアは用意してきたもので十分と思っていたが、甘く見てました。
体の芯まで到達する寒さ。しかも下りの距離が長い。15kmくらいあります。
その間、ずっと冷風を浴び続けるわけです。
ブレーキをかけながら、少しでも体に当たる風を弱めようと努力するも、
しょせん体温が上がる要素がないのですから、効果があるわけがない。
かなり下ったところで農家のワンコに追いかけられ、少しだけ心拍があがりましたが、
くだりはまだ続いているのでかえって冷えを強めただけでした。
これはつらい。この辺からだんだん、「来なきゃ良かった」と思い出すようになります。
一人だときっとリタイアしてたろうな。
しばれちゃん恐るべし。まだ10月前なのにこの寒さは・・・。

体の末端(手、足)よりも、胴体が寒いのはどういうわけか。
ウインドブレーカーも、気温一桁の下りじゃ効果がないんですかね。
中にもっと分厚い、パールイズミのウインドブレークジャージみたいなのを着たほうが良いのかな。
でも、ゴワゴワしてるから嵩張るし。
なんてことをごちゃごちゃと考えながら、
なんとか北見の往復地点のコンビニに着いたのがたしか午前1時前かそのくらい。

きっちり補給をして、今まで下ってきたところをまた上らなくてはならない。かなりうんざり。
しかし、上っている間はとにかく暖かいことは確かなので、
そのうち上りを切望するようになる。下りは逆に冷えるから勘弁して~。
まったく昼間とは逆の思考になります。このへんもブルベの醍醐味・・・なのかな?

復路の美園峠の上りで、またもワンワンアタックを喰らう。
今回は上りで、しかもかなりな距離を追いかけられました。
といっても体感的なもので、時間にすればほんの10秒足らずだったでしょうが・・・。
心拍あがりまくり。ゼーゼーいいまくり。
普段じゃありえないほどの鬼漕ぎ、けど上りだからギアは軽いままなので・・・進まないw

後で聞いたところ、一緒に走ってたほかの皆さんは追いかけられなかったそうです。
なんで俺だけ。ケダモノにも舐められる始末ですよ。
それにしても農家よ、頼むから番犬はつないでくれ!!
噛む噛まれる以前に、いきなり飛び出してこられるとびっくりするんです。
去年は鹿追あたりでやられたような・・・。

心を落ち着けて、峠をゆっくりと上っていきます。
時間がかかることは分かっていましたが・・・

長い・・・

長い・・・・・・・

真夜中で、時間の感覚を失った中、果てしなく続く峠道。
街灯もなく、車も一台も通らず、時間の感覚がなくなる。
一緒に走っていたY本さんと、お互い励ましながら上っていきました。

よ~~~~~やく上り終えたあとの達成感、そしてまだ250km以上残しているという絶望感。
スタート時から、常にこの板ばさみにさいなまれ続けながら、それでも足と口だけは回っている。
どっちかというと口のほうが回っている・・・。妙なテンション。
往路とは逆で下りは短いので冷え切らずに済みました。

ふもとの電光掲示板をみると、

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(  Д)      ゚ ゚

しばれちゃん、マジでなめてました。お詫び申し上げます。>陸別町のみなさま

でも案外、心拍上げ気味で走っているとなんともなかったりする。
ここからは陸別道の駅に早く着きたい一心で、一所懸命ペダルをこぐ。

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着いた~~もう午前4時を回っていました。
最高のベッドが用意されています。まさに天国・・・
30分後、ここは死体置き場と化していた・・・。

イメージ 20
アレ



つづく