のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

9/22 狩勝600km その二

つづき

陸別道の駅で1時間半ほど仮眠をとったわれわれ。
ここで、K桐さんがリタイア。体調不良だったご様子。
今後、スタッフのY口さんとともに、コースの要所要所で出迎え、励ましてくださり、心強かったです。


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夜に来たときには気づかなかったけど、この道の駅は駅舎を利用したもののようでした。

実は今回、前回参加の朱鞠内400kmと同様に、
コースに沿って走っていた、士幌線北海道拓殖鉄道などの遺構に寄り道するつもりだったのです。
去年の復路の狩勝峠を上る直前にも、新得あたりで道沿いに蒸気機関車が展示されているのを見て、
”コレは何だろな~”と思っていました。そのときはあまり興味がなかったのです。
今回いちおう下調べをして、余裕があれば探して回ろうと思っていたものの、
時間的にも体力的にも無理でした。 OTL ガクッ

時折道路沿いに見える築堤などを見つけては、あれが廃線跡かなぁ~。
等とコッソリ物思いにふけったりして・・・。
新得までは、JRの一日券で2040円で往復できるから、そのうちゆっくり輪行で回ってみようと思ってます。

話がそれました。

出発したのはたしか朝7時前後、起床時に靄も濃く温度計は3度を示していましたが、
徐々に日も昇りつつあり本日も秋晴れの予感。
仮眠を取ったこともあり、だいぶ快適に走れる。

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夜は気づかなかったけど、陸別~足寄間はホンット最高の景色。
ナイトランなんてもったいないくらい。
仮眠を取ったおかげと、朝のさわやかさのせいで、ペダルを漕ぐ足も快調です。

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足寄に向かう道中で見つけた駅跡。これもふるさと銀河線

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廃止がまだ昨年のことだというのに、レールも駅名表示もサビサビでした。

陸別から1時間半ほどして、第六PCの足寄のコンビニに到着。
だいぶ暑くなってきており、シューズカバー等の防寒グッズを脱ぐ。
コンビニのトイレがずっと清掃中で使えなく、僕だけ一足先に出発し2km先の道の駅にて小用を済ませました。
道の駅では松山千春の”大空と大地の中で”がエンドレスでかかっていました。
確かに今まで見た景色を思い返すと、歌詞そのままなのが実感できます・・・。

ここから足寄のちょっとした峠を超え、町を見下ろしつつ士幌町へ。
しばらくY本さんと二人旅。

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しばらくはず~っとこんな景色です。
あるのは、畑と遠くに見える山と青空だけ。けっこう西風がきつく、気温の割には肌寒い。

下り基調を利用して、一気に士幌の町中まで走ったものの、ここからが地獄の始まりでした。

Y本さんから事前に、”午後になると強烈な風が吹く”といわれていた士幌→瓜幕間。
きのうは追い風に乗って40km/hペースで巡航した場所です。
去年も通ったのにすっかり忘れてましたが、ここは下り基調だったんですね。
つまり帰りはダラダラ上りの上に、強い向かい風というわけで・・・かなり厳しい戦いに・・・。
いちおう、できれば20km/hを切らないように、最低18km/hはキープしようということで、
嫌な直線道路に突入です。

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こんな感じで、ダラダラ上りがずーっと15kmも続く・・・。
しかも直線で見通しが良いから、上下にうねる様がありありと見えてしまうんです。
ひたすら上るだけでなく、微妙に下りもあるという。
下ってる最中に見える次の坂って、異様に高く聳え立っているように感じられて、これまた嫌。

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景色だけは最高なんですが。

結局、18km/hの目標は達せず、16km/h程度で、
一時間かけてようやく絶望的に長い直線道路が終わりました。
これは、へたな峠よりつらい。ここでだいぶ体力を消耗し、後に響いてくることになります。

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鹿追の町中でソフトクリームを喰う。
コクはあるけどちょっとくどいかな・・・。
前回と同じく地元の食品を食べたのは、ここのソフトクリームだけでした。

ここで、次は15km後に狩勝峠が控えているもんですから、
あんまり腹の中に詰め込まないほうがいいと思って、補給を少し控えめにしたんです。

鹿追から新得への道道は最高に景色が良いコース。
でも、かくれ峠みたいなのが2箇所くらいあって、結構足に来る。
Y本さんはスイスイと先に上ってゆく。
実はこの道沿いにも拓殖鉄道の遺構があるはずで、それらしきものをいくつか見つけたものの、
とても寄っている余裕はありませんでした。

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最後の砦、狩勝峠です。
去年の400kmでは、真夜中での通行で、やけに足が回り一瞬で上りきったような印象がありました。
そのときの狩勝峠は290km地点で、490kmを走った後とでは疲労感がまったく違います。
また瓜幕の直線道路でだいぶ消耗もしており、ギアを一番軽くしてもケイデンスがあがらず。
9km/hのペースでヘコヘコと上っていきます。

一合目・・・二合目・・・かわいい動物の看板が、現在地を教えてくれるのですが・・・。
やけに五合目から六合目、七合目の間隔が長いんですよ。
それこそ、一~二合目の三倍の距離があるんじゃないかってくらい。
まだか~まだか~辛ぇ~長ぇ~と声を吐き出しながら(あぶないですね)
七合目についたあたりで、急に具合が悪くなりました。
ハンガーノックです。鹿追での補給以降は、走りながらあんぱんを頬張っていたのですが、
それが足りなかったのがタイミングを誤ったのか、足に力が入らない。
補給をしようにも吐き気がしてしまう。
さすがに飽きてきたっていうのもあるんでしょうね。
二日間、あんぱん(小さい五個いりの)だけで20個くらい食べてますから・・・。

いったん止まって、カロリーメイトを2本、押し込むようにして食べ、なんとか頂上に着きました。
頂上ではY口さんとK桐さんが待っていてくれました。ありがたや~。

立っているとめまいがします。何も考える気が起きません。
こりゃダメかな─そう思いつつ、車の中で休憩させてもらっていると、
気がついたら居眠りをこいてました。
そのうち後続の四人が到着し、元気に出発しようとする姿を見て、
ちょっと仮眠を取って、頭もシャッキリしてきたし、
なんとかついて行こうと・・・行けるところまで行ってみようと。
後から聞いたところによると、やっぱりあのときの僕は傍目から見てもヤバイ状態だったようですw

峠を下っているうちに、だいぶ気力も体力も回復して、樹海峠も一気に上りきっちゃいました。
ここらで二日連続の夜間走行に突入。


今更になりますがライトの感想などを。

・Ultrafire C2
文句なしです。ブアッと広範囲を照らし、かつ遠くまで届くので、青看板を見落とす心配もない。
ただし、下りでは多少減速する必要あり。これはLED特有の問題といいますか、
やはりハロゲンに比べてイマイチ路面が確認し辛いのは否めません。
電池はリチウム充電池ですから低温時に性能が低くなるということも、あまりありません。
3時間、明るさがきっかり保たれます。
パッキンがついてるので少々の雨なら平気でしょう。ブルベにおすすめです。

・DOP-011SL
下り以外では必要十分。ただし低温でちょっとランタイムが短くなってしまいました。
通常なら、単三電池二本で5時間以上もちますので、省スペースにもなります。

雨の下りが予想されるときなどは、やっぱりハロゲンを持っていったほうがいいと思います。



最終PCの富良野山辺のコンビニに着いたのが、何時だったかな・・・忘れました。
とうとうここまできました、残すところあと70km。峠もないし、ほぼ平地です。
ただただ、事故がないようにと、一定のペースで、お互い会話などしながら、
ゴールまで走りきります。
気温はだいぶ下がっていましたけど、きのう(いや、今日か・・・)の1度に比べれば、
なんてことないよね~と。
むしろ、対策さえしていれば汗かかなくて済むから丁度良いくらいで。

人の姿がなく街灯だけが明るい、幻想的な芦別・赤平の町中を抜けて・・・。
(ナイトランはこれが楽しい、昼とまったく違う町の風景が、別世界に入ったような感覚になります。)

滝川に入り、ゴールまであとわずか。
気力も、体力も限界。もう何も考えられず、ただただ前についていくのみ。

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600 V! ゴール!

ブルベの恐ろしさを改めて体験した、狩勝600km、39時間15分の道のりでした・・・。

ゴール直後は放心状態で、しばらくポカーンとしていました。
これが、今の僕の限界なのでしょう。これ以上の距離を走れと言われても、
ちょっと厳しいかな・・・。
前回の朱鞠内400kmに続き、またもヘロヘロの情けないブルベとなってしまいました。
長距離はもうお腹いっぱい。(これ言うの何度目だろう)
これにてブルベは引退します!!!って言っても
周囲が許してくれません(;つД`)鬼・・・
来年のコースはかなり”楽しい”ものが用意されているようです。嫌だ~

今後は、まったり紅葉を見に行ったりしよう。
ああ、そういえば今月中にスタンプラリー終わらせないと。
完全に企画倒れ・・・(;´Д`)

最後に、一緒に走ってくださった皆さん、
長時間参加者の無事を見守ってくださったスタッフのY口さん、佐々木さん。
本当にありがとうございました。