のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

毎年毎年、除雪の苦情について、思うこと

この時期になると必ずと言っていいほど札幌のテレビ局でも特集する、除雪の話題。

だいたいが「市の除雪がないってないぞー」という苦情です。

道路が狭くてすれ違えないぞー、間口に除雪後の硬い雪が残されててしんどいぞー、何とかしろ。

苦情といってもだいたいがこれらで占められるみたいです。
札幌市の報告でもそうなっております。

今年は12月に入ってからすぐに積雪が重なって、いまだに除排雪が行き届かず、
生活道路ではすれ違うこともままならないような場所が多いです。
これではドライバーさんはストレスがたまるでしょう。

間口に石塊が残される問題は、確かに重くて硬くてどかすのはしんどいですし、
通りによっては向かいの家は雪が残されず、こちら側だけ雪が残されたり、
あるいは自動車を利用しないのに車道の雪を押し付けられることに対して、
不公平感を抱いたりもするようです。

同僚に聞いた話ですが、近所で、除雪のオペレーターに向かって、
重機に乗り込んで怒鳴っているおっさんがいたのだとか。
俺の車の前に雪を置くんじゃねえ、と言っていたとかなんとか。

じゃあ、おっさんの家の前だけ雪をどかさないでいれば満足なのでしょうか。
それとも、間口ごとにきめ細かい対応をしていけば、おっさんは矛を収めるのでしょうか。
札幌市の道路の総延長と、戸数を考えれば、そんなことは無理と分かります。
実際は苦情のうるさいところはそうやっている場合もあるようですけど。
声の大きい人間ばかりが得をするのはいつものこととして…。

北海道が雪国であるという前提を忘れて、雪国であることの恩恵も忘れて、
目の前の手間ばかりを惜しみ、不満を口にする人間の多いこと。

車はスルスル通れて当たり前、譲り合いなんてする必要はないのが当たり前。
俺んちの前に雪は残さないのが当たり前。

文句を言っている人たちは、夏場と同じように道路から雪がすっかり消えてしまえば、満足するのでしょうか。
雪のない南国にでも行ってらっしゃいって感じですが、それならそれで、
今度は雪と同じ自然現象である、台風にでも文句を垂れるのかな。

毎年のことですが、同じ道民であるということが、恥ずかしくなる季節でもあります。

これから先、高齢化社会と人口減で、税収も減って、もちろん除雪費も減っていきます。
だからといって降雪量が減るわけじゃありません。
いったいどうなっていくんでしょうか、暗澹たる思い。

屋根から落ちた嫌になるほどの質量の雪と格闘する日々も、
今朝のようなピーンと冷え込んで張り詰めた空気の中で、星空を見上げていたら、
少しは楽しくなるってもんですよ。

厳寒のなか、昼夜を問わず働く除雪作業従事者の皆さんに、感謝の念をこめて…。