のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

BRM718恵庭1000km フルボッコレポート 三日目~ゴール

第三ラウンド 精神的にズタボロ編


朝になりました。また二時間しか寝てません。二日で睡眠時間、約4時間。
このまま続けたら死ぬんじゃないか。本気で思いました。
少なくとも、そう思う心理状況ではありました。
北見を抜けてしまうと、もう新得まで行かないと列車はありません。
大いに悩むどころか、ほとんどやめる気で、他の参加者の方の起床を待っていました。
5時・・・なかなか起きてこない。5時半・・・mutoさんが準備万端で起きてきた。
6時前・・・K父さんとnaoさんがまだ来ない。
そんな中で僕がしきりに思っていたことは、

(起きてこなければいいな。そうすれば帰れる。)

もう最低。

結局お二人も無事に起きてきて、K父さんに行くよ!と促され・・・。
(どうしてそんな元気なの?)と驚くやら、自信をなくすやら。
つくづくヘタレ加減に嫌気がさしました。
ここで今まで一緒に走ってきたIさんリタイア宣言。前日から胃腸をヤラレ、体温も上がらず危険な状態だったよう。
ちょっと羨ましいな・・・とか思ってしまう。

そろそろクリートをはめるのも難しくなってきて、
誤ってギアが低いまま停止してしまうと、漕ぎ出しも大変に。
それとひざに違和感が。どうやら昨日のオホーツクで、踏み込みすぎたらしく、
少しでもトルクをかけようとすると軽い痛みが走ります。
ここから先、ちょっとした坂でも傾斜が見えたらギアはインナー(30T)に入れるようにして、
膝に負担をかけないように進んでいくことにしました。

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そんな感じで陸別・足寄までのアップダウンをゆっくり上っていきます。
北見~陸別間には美園峠が控えていて、去年はここで恐怖のワンワンアタックを食らい一気に心拍数が上がりました。
きっと今年もいるだろう・・・今日は膝がぶっ壊れてるから、追い払うしかないな・・・。
そう覚悟を決めて問題の箇所近くを通りかかると、

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やけに人懐こそうなワンコ発見。これは一年越しで和解に成功したか?
と思ったら、二軒ほど先の家で、

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鎖を引きちぎらんばかりの勢いで吠え立てるヤツらの姿が。
多分去年追いかけてきたのはコイツらだったんでしょう。
苦情があって繋いであるのか、それとも夜だけ放し飼いなのか・・・。
でも、田舎でも放し飼いはやめてね。マジで心臓止まりそうなほどびっくりするし。
性格のやさしいワンコならいいですけど。

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峠を上るにつれて霧が濃くなってきて、ちょっと良い雰囲気です。

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しばれちゃんも今回はだいぶ手加減してくれたみたいで、寒くありません。
今回はしばれちゃんのバ~カとか思ってなかったからでしょうか?

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ようやく、青空が見えてきました。
降り始めが一日の夕方で、二日目は一日中曇り&霧雨だったから、
まともにお日様を拝むのほほぼ二日ぶりだろうか?やっぱり気分がいいです。
体力的には、雨天よりも陽射しが強いほうが消耗が激しい気もしますが、
気分的には10倍くらいの差があるでしょう。
で、気が付いたら物凄い速さでIさんが追い越していく。リタイアしたんじゃなかったのと。
奇跡の復活です。

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720km地点のPC足寄愛冠にて。
ここで、消炎系のお薬を頂いて膝や太ももに塗ってみる。
そのときうっかり股間に顔を近づけてしまい三日目のレーパンの地獄の臭気を嗅いで悶絶。
くっ・・・くっさー。
夜はいちおう着替えが乾いたのでレーパン・ジャージは脱いでましたが、
洗濯する余裕はなかったんです。

足寄の峠の途中でhatenaさんが応援に駆けつけてくれました。
走りながらその先の天候状況も聞いたりして、気分はすっかりツール?

上ってる最中で左ペダルがやけにカクカクいうようになり、止まって確かめると・・・
クランクボルトが一本脱落し、もう一本も緩くなって抜けかけ。こりゃヤバイ!
急いで締めなおして、一本だけであと300km・・・まあ多分大丈夫でしょ。

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士幌で見た看板・・・mutoさんと一緒に大爆笑。士幌町始まりすぎ!
っていうか、こんな看板をこさえたら、かえって交通事故を誘発しそうな気がする。

ここまでずーっと時間に余裕がなくて、コンビニ食ばかりで来ました。
何かしっかりしたものを食べたいね、ということで、士幌でラーメン屋をいくつか物色し、
そのうちの一店舗に入ってみたら、これがなかなかの当たりでして・・・。

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十勝小麦使用の自家製ストレート麺だそうです。うーむ、美味い。体全体に染み渡るようです。

腹がくちくなった後は当然、眠くなります。

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ちゃりちゃりちゃり・・・リズムよく鳴らされるチェーンの音がまるで子守唄のように・・・。
本日の営業は終了いたしました・・・。脳内で蛍の光が流れ出します・・・がんばれ俺・・・。

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794km地点の鹿追PC到着、ここでアイスを食べ、イチゴをごちそうになり、
眠気覚ましにはあごを動かすと良いよ!というアドバイスを頂き、
背中のポッケに”あたりめ”を刺して進みました。これが大正解だったようで、
疲れた体に塩気がたまらなくおいしくて。眠気もだいぶ飛びました。

狩勝方面はどーーも嫌な雲が浮かんでいる。
峠ふもとのそばの館で食事をしようと言っていたのですが、
その前からパラつき始めて・・・上下カッパを着込んで準備します。

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降ってきました。うーむ。
皆さん思案の結果、ここはスルーすることにしました。くっ。

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狩勝峠のなが~い上り・・・もうトルクはかけられないので最低ギアでゆっくりと・・・。
5合目あたりでパンクして、こればっかりは冗談抜きで、
本気で泣きそうになりながらチューブをかえました。もうやだ~。
やる気ゲージ ■■■□□

頂上から本格的に降り始めて、下りではかなり雨脚が強くなり、
対向車のライトは眩しいし乱反射して路面は見えないし、寒いし心細いし・・・。
しかもうっかり補給食が尽きてしまって、残り少ないあたりめを一本ずつ噛みながら、
次のコンビニがある南富良野町・幾寅までなんとかもたせて・・・。

やる気ゲージ ■■□□□

ここから、

恐怖と挫折の夜間走行第三ラウンド開始


870km地点のPC富良野山部のセブンイレブンに到着したのが確か、夜の10時前。
ここから先はどうやらずっと雨が降っているみたいで、
しかも夜間なのでペースが上がらないことは必定です。
やめるか、進むか・・・
mutoさんによるとnaoさんはすでに車中で休んでおりかなりヤバイという話で、
またも内心(やった、帰れる)という最低の考えを抱いてしまいました。

しばらく雨に打たれながら椅子で休ませてもらったら、気づかないうちに30分ほど寝ていました。
寒い。すっかり体が冷えている。もうやめま・・・まで出かかる。

やる気ゲージ □□□□□

こんな中でもmutoさんは
”何もないところで雨をしのいで寝る実験”
をするためにレスキューシートに包まっていた。凄い。

誰か、やめるって言わないかな。それとも自分が言い出そうかな。
と、K父さんからまたぽんつく君行くよ!とのお声が。
やだー行きたくなーい・・・という勇気もなく。
naoさんもすっかり気力充実しているご様子で、重ね重ね何でそんなに元気なんだ・・・?と自信喪失する。
つくづく凄いッス。

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どこで撮ったか覚えのない写真・・・?

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富良野駅の連絡通路で一時間ほどひと眠り、ここは暖かいし24時間開いてるようなので快適です。
すぐそばに交番があるから通報されちゃうかもしれませんが・・・話を通しておけば良いかも?
結局仮眠を入れて全日程の睡眠時間は五時間半ほどでした。
二日目からず~~っと、日中・夜間を問わず亀さんチームはそれぞれ眠気と戦っていました。

ここから三笠までは山の中の何もないコースを走るのですが、微妙に峠っぽくなっています。
でも、すでに意識は朦朧として前を行くK父さんを無意識に追いかける状態でしたから、
ほとんど苦痛もなく乗り越えることができました。

フロ・・・メシ・・・ネル・・・

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三笠の桂沢湖前あたりで空が白み始め、雨も止んでくる・・・
つくづく今回は、雨に祟られたブルベでした・・・。

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岩見沢のPCに到着、あと残すところ40kmです。とうとう来たぞ~!

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ゴールまであと一歩・・・。ハァハァ・・・。
ここでestaさんが応援に来てくださる。

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やったー!

とか言う元気もなくて、ただうなだれて、しばらくぼーっとしてました。
写真を撮るからポーズ取って!と言われてもそんな気力もなく。
人と話している間だけは普通の人間に戻りますが、実は頭は回っていません。
どんな受け答えをしたかも覚えてないです。抜け殻です。
ボロゾーキンを絞って絞って絞りきって、最後に残った絞りカスみたいな状態。
1000kmを走ったという達成感はなく、疲労感だけが残ってしまいました。
その理由は、途中で抱いたヘタレ度満点の思考によります。
一人では絶対に走りきれなかったな、という確信がありますから、
1000kmを走ったという実感が湧かないし、自信も出てこない。
唯一、雨天走行のノウハウだけは得られたな、というプラス思考だけは出てきましたが・・・。
他は何を取っても褒めるところがない。自分にダメ出ししまくりでした。

総走行距離 1014km
かかった時間 73時間弱
平均時速 距離&時間が長すぎてエラーが出て不明

ゴール後は、えにわの湯で10人ほどで打ち上げ。ビール飲めないから一人だけレモンスカッシュw
ちょっとでも気を抜くと落ちそうになる(というか、すでに何人か落ち気味)ので早めに切り上げて、
休憩室で仮眠・・・を試みるも、2時間ほどしか寝られず札幌まで自走で帰りました。
ちょっと前にmutoさんと
「ここで仮眠して目が覚めたら士別の温泉だったりして」
みたいな笑えない話をしていて、よく眠れなかったのはそのせいかもしれませんw
今日はほぼ24時間近く寝てしまいましたが。

次のブルベまでには、少しは反省して改善していきたいなと・・・

長いレポートでしたがこれで終わります。