のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

ぷち歴史探訪 聚富(シップ)村

今日も今日とて風が強い。

こんな日は、帰りが追い風になるコースを走るに限ります。
それも長距離でなく近場で。

折から、石狩川(本庄睦夫著)という小説を読んだばかりでしたので、
ゆかりの地を訪ねようと、厚田村聚富まで向かいました。
小説の作者の文学碑が、札幌大橋を渡ってすぐの石狩川沿いにあり、看板も大きく目立ちますから、
札幌周辺の自転車乗りにはなじみが深いかもしれません。
生誕地は太美のロイズ工場すぐそばだそうです(こちらも石碑があります)。

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途中でハマナスの丘公園にも寄り道して、ちょっとヒバリを鑑賞してみたり。

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岩出山伊達家、伊達邦直主従移住の地のいしぶみです。

石狩街道を厚田に向かって北上し、聚富の集落に入るとすぐに案内看板があります。

初めは奈井江開拓を命じられましたが、不便であったことから聚富へ移転を願い出、
聚富は不毛の地であったため、さらに調査のすえ当別の地へ移りました。
小説は、聚富から当別の地を求めて歩く家臣一行の描写から始まります。

─枝川の流れは湿地のなかに散らばり、右手から押し出して来る、より大きな流れに呑まれていた。
雨水を集めて両岸の草の根まで幅をひろげ、はるかなとどろきを立てていた。
間違いもなく、これが探しもとめた彼らのトウベツ川であった。─ 本庄睦夫 石狩川

作中の場面を思い起こしながらペダルを漕いでいると、感慨もひとしお。


帰りもプラプラと寄り道しながら鳥見など。

ハマナスの丘公園 ヒバリ、ウソみたいに(フィー、フィーと)鳴く地味な色の鳥


走行距離 62km