のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

由仁方面

札幌から長沼由仁方面サイクリングッ。

長沼から道道1008号(夕張方面ぶったぎり未開通)を中ほどまで行くと、
ハイジ牧場を見下ろす高台に出ます。

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左手奥に見える建物がそれ。

ヤッホー! ハイジ牧場だよっ!
ヤギもいるし、馬にも乗れるよっ!

のCMは道民にはおなじみでしょう。
見なくなって久しいけど…。

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札幌土現のおすすめサイクリングコースの看板は、
はなはだ分かりづらいのである。
ってか、こんなの見て回る人なんていないと思う。一周80kmもあるし。
方位と、縮尺の載ってない地図ってポンコツだと思います。

道沿いにあった貯水池の小公園にて。

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書き起こし。

馬追山のたけのこ

由仁町に住むようになってから間もなく、今年より四十年位前のこと。
五月中旬頃、古山より長沼に越える山路(現在舗装)をオートバイで登って行った。
と、道端でおじさんが木株に腰をかけて煙草を吸っていた。
「どこへ行く?たけのこを採りにきたのか。」
「うん。」
おじさんはニヤリと笑って、
「まあ、座れや。」
二人で暫く世間話をしていたが、やがて山の斜面の道を五、六人の紺の作業服に
リュックサックを背負った連中が下りてきた。
おじさんは、ゆっくりと立ち上がり声を掛けた。
「入林許可証は?」
「いやあ、朝一番の汽車で来たので持っていない。」
「そりゃ、まずいなぁ。」
当時、馬追山一帯は営林署の管理のもとに、近隣の農家の人達で「森林保護組合」をつくり。
春先の山菜採りシーズンには、「山火防止」のために交替で巡視を行っていたのである。
おじさんは、
「近ごろは雨も少なく山もすっかり乾燥しているので、俺達も山火事防止にこうやって巡視しているのだが、
規則としてそのたけのこは没収することになるなあ。」
連中は追分の鉄道員の人達である。皆は困った顔で黙っている。
そこでおじさん、ゆっくりした口調で、
「俺は役所から森林監視を依頼されているのだが、あんた達もこの次からは、
古山駅前の杉本商店で許可証を貰ってから入林してくれ。」
そう言いながら、みんなから一掴みずつのたけのこを取り上げ、
「煙草には充分気をつけてくれや。」とやさしく諭した。
連中は口々に、「いやぁ、どうもすみません。」
足早に山を下りていった。
おじさんは、
「たけのこは、こうやって採る方法もある。」といってニヤリと笑った。
その没収したたけのこを私が頂戴したのはいうまでもない。
追分の人よごめんなさい。

そのおじさんも、今はいない。
馬追山はもう許可証もいらないし、巡視のおじさん達もいない。

あれから四十年。あの馬追山の豊かな自然を皆で愛し守っていきたいと思う。
馬追山は、きょうも静かなたたずまいで明日の由仁を見守っている。

古堂 俊二 (由仁のむかし話「渡し守」より)


ちょっと面白い。

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近くにあった碑には 星霜隆々 北海道知事 横路孝弘 とありました。

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戸隠神社、どうやら水の神様みたい。

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馬追丘陵の道は、とにかく見晴らしがいいのです。

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道道1008号をどんづまりまで行って、農道ジグザグ夕張まで。

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倒木が道を阻む。

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食後っぽいのがあって、ちょっとビビリながら進みました…。
(もっと「モロ」なやつが散乱してました)

雨がぽつぽつしてきたので、面倒くさくなって、丁未峠まで行くところを夕張トンネルで引き返し、
帰路につきました。

(これ書いてる最中に札幌はにわか雨が降っています。土砂降りです。)

走行距離 130kmくらい