道北ぶらぶらツー 三日目 9/16 はるばる～来たで

三日目の朝。

昨日、道沿いの廃線跡や無人駅探訪に道草を食い、すっかり予定が狂ってしまった。

朝からあいにくの曇天で、天気予報によると、昼ごろから雷雨になるらしい。
予定ではこのまま帰るつもりだったが、せっかく美深まで来て、函岳に上らないというのも勿体ない。

よし行こうっと。

紋穂内駅。

国道から看板に従って道道680号線を辿っていけば着くはず。

美深町班渓（ぱんけ）の稲作地帯を走っていると、森の中へと続く魅力的な道を見つけた。

参道は急斜面、ローギアでつんのめりながらぐんぐん上っていく。

上からの眺めは格別。
だけど、帰りが心配だなあ。

班渓の神社。

境内のかたすみには地神がまします。

さて、寄り道はこれくらいにして、函岳を目指そう。

まずはさっきの急斜面を下らないと…滑る…ってあれ…。

コケた。

タンクからガソリンがちょろちょろ漏れている。

急いで引き起こして一息ついたが、ここから下れる気がしない。
気分は、高い枝から下りれなくなった子猫ちゃん。
これ以上バイクを倒したら、サドルバッグサポートが折れてしまう。

どどど、どうしよう。

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「乗ってだめなら押してみな」

エンジンを切った状態で、クラッチとブレーキで制動を掛けながらヨチヨチ押し歩き。
人には見せらんないな。

気を取り直してレッツ函岳。

こんな感じの林道が、入り口から頂上付近まで27キロ。

走りやすいけど、飽きる…。

まっつぐ行けば歌登へ。

この先はきっと晴れているはず！

すばらしい景色が待っているはず！

すばらしい景色だ！
はるばる来たでぇ函岳！
360度大パノラマの濃霧だ！

…再訪を決意した…。

あとは国道275号線で帰るだけ～。

美深峠を越えたころから、いかにもあやしげな雲が向こうからやってくる。
これは明らかに降る、それも土砂降り。

どんどろどんどろ！遠くで雷が鳴っている。

そう、ここは朱鞠内の集落、ここには立派なバス待合所がある。
かつて深名線の朱鞠内駅があったところ。

誰もいないし、雨宿りがてら、昼寝としゃれこもう！

案の定、猛烈に降ってきた。
雨風をしのげる屋根があるってのはいいことだ。

zzz～。

2時間ほどたつと、すっかり雨も上がって、青空が覗いてきた。

この稲刈りが終わるころにはキャンプシーズンも終わりかなぁ。

いいやっ今年は雪が積もるまではやるぞっ！！