やっと晴れたぜ！道東二泊三日 二日目 5/13

静かなキャンプ場の朝を迎えて、テントが乾くのを待つ時間も惜しく、
そそくさと出発の準備をする。

公園の名前のとおり、つづじも綺麗に咲いてます。

ほんとはこの温根湯つつじ公園に連泊して、山の水族館とかも見ていきたかったんだけど、
昨晩に地図を見ていてふと思い出したことがある。そう、ここまで来れば紋別は近い。
紋別といえば…。

というわけで、そっち方面へ。

国道の脇道を進むとあった石碑。
これがないと付近に集落があったことすら気づかないほど、辺りには何もない。

ぐんぐん気温が上がってきた…。

そして眠くなってきた…。

バイクに乗るようになって、一日に二度、朝に走り出してからと、昼過ぎに強烈な眠気が襲ってくる。
これを克服するには…。

寝るしかないよね。

生田原川沿いのいいロケーションの公園を見つけ、濡れたテントと一緒に芝生に寝転がる。

このへんの桜は、まだつぼみか、咲き始めか…？
しかしこの日の北見方面は、日本で一番暑かったようだから、今頃はきっと満開だろう。

一時間ほど寝て、遠軽へ。

芝桜も、ほぼ見頃を迎えた感じ。
あまり意識したことはないけど、こうして見ると綺麗だな。

がんぼう岩から、遠軽の町並みを見下ろす。
実に気持ちがいい。

遠軽から丸瀬布へ、そして道道305号線を抜けて紋別へ。
この道すがらに、お目当てのものがあるのだ。

金八峠の旧道をゆく。なかなか雰囲気のいい道。

高度を上げるにつれ倒木が増え、通るものも少ないことを感じさせる。
足元には立派なトンネルが貫通している。

あっ…。

そうかこの時期はまだ残雪があるんだ…。
歩いて先の様子を伺うも、しばらく雪が残っていそうなので、引き返した。

道道305号線沿いの風景は北海道によくある、見渡す限りの熊笹だが、
紋別に近づくにつれて、ところどころに開けた箇所が現れてくる。

そう、かの有名な鴻之舞鉱山があったんだよねえ。

火葬場の煙突だけが風雪に耐えてデーンと。

アパートも、壁面だけが残された。

辺りはいたるところに立ち入り禁止のロープが張られ、厳重に管理されているのがうかがわれる。
気ままに探索は出来そうにもないので、道路から眺めるにとどめておいた…。

鴻之舞を抜けたあたりにあった、鳥居の傾いだ神社。

オホーツク海が近づくにつれて、先ほどまで汗ばむような陽気だったのに、
どんどん風が冷たくなっていく。

以前、紋別出身の知り合いに名所がどこかを聞いてみたら、「特にない」「何もない」とのことだった。
何かあるでしょ～、と食い下がったら、大山展望台という見晴らしのいい場所があるらしい。

そんなわけで来てみた。入場料200円を払って展望塔へ入る。
オホーツク海が一望できて、いいところですわね。
やっぱり名所のたぐいは地元の人間に聞くのが一番！

肌寒いけどアイス屋さんの看板を見っけたのでUターンして…。

これから興部から内陸へ入り、名寄で一泊の予定。
夕暮れまでにはキャンプ場に着くだろうから、のんびり行くべさ。

信号待ちで、高台に風車を見つけたのでそっち方面にバイクを走らす。

おっ、いいお花畑があるじゃないの。
興部の町を一望できる。しかし座って休まるところがないのが残念。
お昼を過ぎて、そろそろ眠くなってきたんだな。
ちなみに昼食は食べていない。ツーリングのときはいっつも昼食ぬき。
なんでか、お腹が減らないんだよね…。

ちょっと内陸に行くと熱風が吹いてきた。
5月の北海道にあるまじき暑さ。

後で知ったけど、北見方面がこの日、日本で一番暑かったらしい。遠軽で30度超えだとか。
どおりでなあ。

うつらうつら…。

どこかいい昼寝場所はないかと探してみるが、なかなか…。
ちなみにこれは芝生でなく牧草なので、そうそう気軽に寝転がることはできない…。

そうこうしてるうちに西興部についた。
よさそうな公園を見つけたので、ちょっと一休みさせてもらうことにする。

ベンチにゴロッと横になろうとすると、管理人さんに話しかけられ、
キャンプをするのなら説明事項があるので声をかけてくださいとのこと。
僕が昼寝をコイている間もずっと、管理人さんが庭仕事の槌音を響かせていた。

ロケーションも良さそうだし、ぜひとも泊まってみたく思ったが、
この日は翌日午後から予定があって、名寄までは進んでおきたかったので、見送った。

上興部駅跡が鉄道資料館として再利用されていた。
客車の中で寝られるのかと思ったが、扉はびくともしなかった。

名寄市街に着くとけっこうな風が吹いている…。
天気予報をチェックすると夜にはこの風は止むらしい。
四苦八苦しながらテントを張り、温泉へ。

なよろ温泉サンピラー、2回めかな。
前に来たときは、入浴と食事のセットを知らないで、損した気分になったんだよね。

今回はしっかり、入浴+中華丼、ミニラーメン、ポテトサラダ、デザートがセットになった
A（ええ）セットで。
これで1000円、いったいどこに儲けがあるのやら。

ここも、ごろりと横になれる休憩スペースがあり、レストランがあり、一人旅には実に利用がしやすい。

メシ→フロ→ソフトクリーム　のコンボを決めて、寝袋の中へ。

…ファミリーキャンパーのお犬様が夜中に無駄吠えして、何度か起こされたのはご愛嬌。