のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

みちのくひとり旅 六日目 6/14

ホテルで丸一日ゴロゴロして、すっかり体もなまってしまった。
そろそろ動き出すことにいたします。

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通勤時間帯の山形市街地を抜けて、今日は出羽三山へ向かう。
田んぼの上にはどんより雲がかかってる。
さくらんぼ畑もちらほら見える。

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ああ!!!狭い!!!最高!!!!

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もっと狭い場所もあったよ。

この国道をひたすら辿っていくと、全国唯一の「ダート国道」を通れるらしいのだが、
いまだに冬期通行止め。開通はちょうど帰るころになるとかで諦めるしかなかった。

(秋にまた来ればいい…。)

っつーことで、月山への国道を進む。

途中に「六十里越街道」という案内看板を見つけたのでそちらへ向かう。

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確かにこれは…街道の雰囲気ばっちりだ。
街道沿いの家々は、やはりうなぎの寝床のような作りになっている。

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旧道?を見下ろす形で現道が通っている。
上の道はツーリングマップルで色つき(=おすすめ)となっていたが、
ただの味気ないバイパスだった。
趣味嗜好は人それぞれだけど、ちょっとここは疑問を感じた。

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まだまだ六十里越街道は続くんだけれども、ここも冬期通行止めですってよ。

月山は頂上まで行くには登山となるらしく、しかも山開きは7月ということなので、今回は見送った。

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出羽三山お次は、湯殿山へ行く。
ふもとから山頂まで往復バスが出ているけども、せっかくだから歩いて行く。

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階段よりも坂道のほうが足に来る。
おもに脛のあたりの筋肉がじんじん痛んでくるんだな。

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徒歩15分ほどで神社につくのだが、
ここでは裸足になって、禊ぎを行ってからご神体を参拝する。
「ここであったことは下山後には話さないのがしきたりですゼ」
的な、もったいぶった注意書きがあったので、その通りにいたします。

感想だけ言うならば、なかなか楽しい湯殿山レジャーランドであった。



湯殿山への参拝を終えたあとは羽黒山へと向かう。

ちょっと寄り道して…。

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ここは、田麦俣という集落。

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かつての茅葺屋根の民家が残されていた。

隣に同じように建っている茅葺屋根の民宿に訪いを入れて、
入場料300円を払って見学開始。

当時の間取りや生活用具が展示されていて、
3階まで上るとおカイコさんを養殖していた棚がずらり。

茅葺き屋根はとにかくお金がかかるらしく、
今では集落でこの二軒しか残っていないとか。

音声解説に聞き入っていたら、途中のいいところでプツッと途切れてしまったのは残念…。

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街道は、こっちも通行止めかあ~残念だな~。

そのうち霧雨が降ってきて、なかなかいい雰囲気になってきた。

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日本の原風景ともいうべき場所を訪れて、
新日本紀行のBGMが勝手に頭の中で流れだした。


さっ、お次は羽黒山。2446段の石段を上る!


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参道沿いには○○院、○○坊といった、
信者さんを饗応するための宿坊がずらりと並んでいた。

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湯殿山の上りでだいぶ足を使ってしまったから、
かなりしんどい行程になりそうだな~。
でも、せっかくここまで来たんだから自分の足で上らないとな~。

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まずは国宝の五重の塔を見学してから、
いよいよ本格的な上りのスタート。

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2446段というけれど、一段一段の落差はそうでもない。
一歩一歩律儀に上っていたら、足の筋肉が持たないので、
また一段飛ばしで上っちゃう。

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ここが一番キツかった。
かなりの傾斜なのが写真からでもご覧いただけるでしょう。
下るのを考えると暗澹たる思い。

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下ばっかり見て上ってたもんだから、
石段に彫られたこんなのが目に入ってきた。
誰だよ~。

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30分ほどで本殿に到着、もうすっかり足が笑っている。
下りはバスを使うことにした。
30分ほどあるので博物館で時間をつぶし、
直前になってあわてて土産物屋で玉こんにゃくを食べてから乗り込んだ。
意外と(失礼!)美味しかったので今度はもっと落ち着いて食べたいな。


出羽三山のうち、湯殿山羽黒山に詣でて、月山はまた次の機会ということで。


さあ~今日のキャンプ地に向かうか~。

最上川沿いの国道47号線をひたすら東へ。
実に気持ちの良い快走路。

途中、日本一周中のチャリダーに左手で挨拶をしながら追い越す。

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これはさみだれ大堰っていうんだって。
五月雨をあつめて早し…のあれですね。

見物している間に、チャリダーに追い抜かれてしまったので、再度追い越す。
若干気まずいものがある。


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本日のキャンプ地に到着~。
最上町のおだらの川公園、料金無料なり。
最上町というけれど、最上川沿いではないらしい。
一番ロケーションのよさそうなところにテントを張ったけど、
寝るだけだからあんまり意味はないかな。
でも、気分は盛り上がる。

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バイクで5分ほどの最上町の市街地まで行って、
まちの食堂で夕食をとった。

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キャンプの受付をした温泉で、
石段を上ってベタベタになった体の汚れを洗い落とす。

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作りを見た感じ、スポーツの合宿とかでもよく使われてるみたいだ。
なかなかいいお湯であった。

とっぷり夜も更けたので、あとは寝るだけ。

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さすがにひとりきりのキャンプは不気味ではある。
しかし道路は近いし遠くに街灯も見える。
同宿者として、炊事場の軒下に巣をかまえたスズメちゃんたちもいる。

明後日以降は天気が悪くなるらしいので、明日夜のフェリーで帰ろう。
今晩が東北最後のキャンプになるから、静かな夜を過ごせたらいいな…。



ドンドンズンズンドンズンズンドン…。


ああ…。
重低音を響かせて、やんちゃな若者さんたちがいらっしゃいました。
せっかくの東北最後の夜なのに…。

しかし、重低音よりも蛙の鳴き声のほうが大きくて、
それらがリミックスしてなんだか面白く感じてきた。

テントから様子を覗くと、やんちゃなクルマたちは、はるか遠くの橋の上。
そうか田舎だから音がここまで届くのか…。

しばらくして、若者たちはどこかへ去っていった…。


つづく