道東三泊四日 一日目 タウシュベツと看板猫と 7/5

雨ばかりの週末に業を煮やした6月も過ぎて、
バイクツーリングに最適な季節がやってきた。
（個人的にキャンプに最適なのは6月だけど）

今回は猛烈に訪れたい場所があり、そこを目指してのツーリングとなる。
三泊四日の行程で、ほかは全部おまけ、と言ったら失礼だけど、
とにかく行きたい、見たい場所がある。

それは根室管内の別当賀、そこに整備された別当賀フットパス。

訪れたくなったきっかけなどは後にして、とにかく根室に向かうよ！

札幌から道東道を最短で…などはうちのセローちゃんには向かない。
自分の場合だと根室に到達するだけで一日を費やしてしまうから、
今日はもう崩壊寸前となったタウシュベツ橋梁を見て、足寄あたりで一泊しよう。

国道274号→占冠、南富良野経由で狩勝峠越え。

滝の上の売店のコレ、前はなかったよな。
すげぇよく出来てる。

台風後に、南富良野は初めて来たんだけど、
川沿いはこんな感じで崩れたまま。
ひどいとこだと護岸ごとごっそりえぐられている。
あと落合近くの線路に流木がてんこ盛りになってたのもびっくり。
JRはもう復旧させる気ないな。

狩勝峠チョイ寄り道。

サホロダム方面に良さそうな廃校あり。

ああ、良い…。
木陰でごろりと横になりたいくらい、日差しがジリジリして暑い。

上士幌のとこの展望台で一休みしていると、名古屋から来られたご夫婦に
「このへんで景色のいいとこがあるって聞いたけど…」と話しかけられた。
そんなのナイタイ高原牧場しかないべや。
無事たどり着け、喜んでもらえたようで何よりだ。

レストハウスでホットドッグを食す。
ログハウス調のレストハウスは強風で吹っ飛ばされてしまったみたいで、
今はプレハブで営業していた。

暑さのせいか、霞んでて遠くは望めなかったな。
ライダーの数はかなり多かった。

食後にソフトクリームをペロペロしながら景色を眺めていると、
背後から「にゃーん。にゃーん。」とか細い鳴き声が。

ねこだった。

触らせてくれるかな？とソフトクリーム片手に恐る恐る近づくと、

人懐こく、サービス精神旺盛なねこ。
アスファルトにごろりと横になり「もっと気合入れて撫でろ」と言われているよう。

名前はつむつむ、首輪に連れていかないでください、と書かれている。
そりゃこの人懐こさならなぁ。
おいおい俺のカメラバッグのストラップをカジカジしないでくれよ。

ワシワシ撫でて満喫したので帰ろうとすると、駐車場までついてくる。

おいおい保護色で危ないよ。
道民ドライバーは前なんて見てないんだからさ。
抱えて駐車場外にポイッとな。

ねこに触れたのは本当に久しぶりだな。
途中、調子こいて撫でてたら何かダメなところを触ったみたいで、
爪をジャキンッと出されたのにはびっくりしたぜ。

うし。
（に話しかけるオッサン）

さて、崩壊の危機にある、タウシュベツに向かうわけです。
ここも先年の台風でだいぶダメージを受けたみたいね。

ゲートの鍵を借りて、

ついたついた。
タウシュベツ橋梁は相変わらずの威容をほこっているが、

よく見るとボロボロ。
双眼鏡で見たけど、いまにも崩れそう。

やはり報道されたせいか、訪れる人も多いみたいだ。
他に4組ほどいたので林道の走行には注意を。

にしても暑い。
あとで知ったけどこのとき十勝は30度近くまで上がっていたらしい。
シャツの中を汗が垂れ下がる。

この日は本別公園でキャンプ。

え、ここまで義経北行伝説があるのぉ？

夕方から雨が降りそうだし早めに夕食を済まそうと思ったら、
午後5時前でどこの飲食店も開いてない…。
仕方なく町中をプラプラして時間を潰す。

道の駅の中華レストランで中華ちらしを食う。
お値段も安く、盛りが多くてやっとの思いで平らげた。良心的。

食後は近くの銭湯「本別湯」さんで汗を流す。
入浴中、客は自分ひとりだけ。
湯に浸かるたびに、気持ち良さから唸り声が出てしまう。
「あ”～っ」「づあ”あ”～っ」
今まで温泉などに行ってこうやって唸るオッサンを白い目で見てきたが、
まさか自分がその仲間入りをするとはな。
ただ、人目があるとこで唸るかどうかが、
オッサンとジジイの一つの壁のような気はする。

番台のおばちゃんと一言二言、
「どっから来たの」「本別はひっそりだからねぇ」確かに。

キャンプサイト周辺は、カラ類が非常に多くて賑やかだった！
道の駅も銭湯もすぐ近くだし、何より無料でフカフカの芝生、
きれいなトイレ。申し分なし。
ただし、鹿の糞がゴロゴロしてるので注意が必要。
夜中もずっと鳴き声がしてたもんね。

おやすみなさい。

つづく