道東三泊四日 二日目 別当賀フットパス 7/6 後編
いよいよ来たぜぇ別当賀フットパス!!
ここまで僕が別当賀フットパスに固執するようになったきっかけ。
それは、春先に宮島沼のマガンのねぐら入り/ねぐら立ちを見るために、
月形温泉に泊まったときのこと。
夜の間は暇だろうということで、ちょうど新聞で目にした、
「ニムオロ原野の片隅から」という本を図書館で借りていったことから始まる。
それは、春先に宮島沼のマガンのねぐら入り/ねぐら立ちを見るために、
月形温泉に泊まったときのこと。
夜の間は暇だろうということで、ちょうど新聞で目にした、
「ニムオロ原野の片隅から」という本を図書館で借りていったことから始まる。
移住してからの仕事や気候に苦労する様や、地元の人々との触れ合い、
半農半漁の生活。それらが丁寧に綴られている。
半農半漁の生活。それらが丁寧に綴られている。
中でもとくに印象に残ったのが、本の中の、とある挿絵だった。
海沿いのなだらかな丘陵に牧草地が広がっていて、
そこから牧舎とサイロを見下ろしている。
高田氏もこの光景を見て移住を決意したという。
海沿いのなだらかな丘陵に牧草地が広がっていて、
そこから牧舎とサイロを見下ろしている。
高田氏もこの光景を見て移住を決意したという。
読み終えて感銘を受けたあと、しばらくして、まさにその本の舞台となった場所に、
フットパスが整備されているということを知った。
フットパスが整備されているということを知った。
こうなると居てもたってもいられず、根室を訪れる機会を伺っていたのだった。
フットパスコースの牧場を所有する農家に訪いを入れて、鍵をお借りした。
(ちなみにこの農家が本の中の移住先の農家である)
(ちなみにこの農家が本の中の移住先の農家である)
出発地点となる、別当賀の駅。
フットパスのゲートまではバイクで行けるのでショートカットしちゃう。
いよいよここから牧場歩きスタート。
念のため、熊鈴も忘れずに吊り下げる。
念のため、熊鈴も忘れずに吊り下げる。
はじめは、さわやかな森の中を歩いていく。
心配していた雨もこちらはそれほど降っていなかったようで良かった。
心配していた雨もこちらはそれほど降っていなかったようで良かった。
第二のゲートがお出迎え。
ここでお借りした鍵が必要となるのだな。
鍵がなくてもなんとか突破は可能だけども、
いちおう鍵を借りることもここを歩く条件らしいのでね。
ここでお借りした鍵が必要となるのだな。
鍵がなくてもなんとか突破は可能だけども、
いちおう鍵を借りることもここを歩く条件らしいのでね。
少し上ると見晴らしもよくなり、空が広くてとても気持ちが良い。
そして、ボーッと高台から景色を眺めていると視界の端から動物の群れが。
馬だ!
大きいのから小さいのまで十数頭。
こちらに近づいてきたらどうしようと、ちょっと動揺したけど、
そのまま海岸のほうへ歩いていった。
何頭かはこちらの様子をしばらく伺っていた。
大きいのから小さいのまで十数頭。
こちらに近づいてきたらどうしようと、ちょっと動揺したけど、
そのまま海岸のほうへ歩いていった。
何頭かはこちらの様子をしばらく伺っていた。
しばらくは轍がしっかりしているのでルートを迷うことはないと思う。
広い牧草地に出た。
ここは現役で使われているようで、足元の牧草は刈られたばかり。
案内看板には真ん中をまっすぐ進めと書いてある。
合法的に牧草地を歩けるのはありがたい。
ここは現役で使われているようで、足元の牧草は刈られたばかり。
案内看板には真ん中をまっすぐ進めと書いてある。
合法的に牧草地を歩けるのはありがたい。
ずんずん歩くと…。
きた!!
すでに牧舎は潰れサイロも半壊だが、まさに挿絵を彷彿とさせるたたずまい。
まだこの光景が見られるうちに本と出会えたこと、
そして実際に来られたことに感謝してしまう。
すでに牧舎は潰れサイロも半壊だが、まさに挿絵を彷彿とさせるたたずまい。
まだこの光景が見られるうちに本と出会えたこと、
そして実際に来られたことに感謝してしまう。
ここからは道は判然としなくなり、足元には湿っている箇所もある。
まっすぐ牧場跡に近づこうとしたが小さな流れに邪魔されて辿り着けなかった。
膝くらいまではヤブがあるので長袖、長ズボンは必須。
標木が立っているのでそれを目当てに歩く。
まっすぐ牧場跡に近づこうとしたが小さな流れに邪魔されて辿り着けなかった。
膝くらいまではヤブがあるので長袖、長ズボンは必須。
標木が立っているのでそれを目当てに歩く。
波打ち際。
自分以外の生命反応なし!
自分以外の生命反応なし!
海食崖を見物する。人の顔のようにも見える。
ちょこっと戻る。これはなんて花だ。
ぐるっと回って、サイロの間近まで行ってみる。
うーん、こんなとこで酪農生活をなぁ。ちょっと想像できないなぁ。
当時は国道までの数キロを、馬車を引いて出荷していたという。
雨の後はぬかるんで大変だったという。
うーん、こんなとこで酪農生活をなぁ。ちょっと想像できないなぁ。
当時は国道までの数キロを、馬車を引いて出荷していたという。
雨の後はぬかるんで大変だったという。
頭上ではオオジシギの急降下の音。
名残惜しいが、元きた道を戻るしかない。
所要時間はじっくり見て回って3時間ほど。
道東に来る人にはぜひともおすすめしたい場所。
ただ、ゲートの鍵の関係で大人数は訪れられないだろうし、
あまり人に知られたくないなぁというのもあるな。(すでに有名かもしれないけど)
道東に来る人にはぜひともおすすめしたい場所。
ただ、ゲートの鍵の関係で大人数は訪れられないだろうし、
あまり人に知られたくないなぁというのもあるな。(すでに有名かもしれないけど)
少し進むとモニュメントがあり、シカが草を食んでいた。
ここら一帯は私費を投じて保全された自然保護地であるらしい。
足を止めて辺りを双眼鏡で観察していたところ、子育て中のタンチョウが見えた。
邪魔をしないよう、これ以上進むのはやめておいた。
タンチョウを見るのは初めて。
ここら一帯は私費を投じて保全された自然保護地であるらしい。
足を止めて辺りを双眼鏡で観察していたところ、子育て中のタンチョウが見えた。
邪魔をしないよう、これ以上進むのはやめておいた。
タンチョウを見るのは初めて。
温泉の休憩室でテレビを見ていると、明日の道内の気温はどこも30度以上だと…。
別当賀パスに訪れてしまったあとはとくに予定はないが、
どちらに向かったとしても暑いのは嫌だ。
ということで明日は海岸線に出ることにしようか。
別当賀パスに訪れてしまったあとはとくに予定はないが、
どちらに向かったとしても暑いのは嫌だ。
ということで明日は海岸線に出ることにしようか。
つづく