のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

初夏の東北ツー 5/26 磐梯吾妻スカイライン

一夜明けて、快晴。
磐梯吾妻スカイラインに行くよ。

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目覚ましがてら、旅館の回りを人歩き。

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つづら折れで、ぐんぐん高度を上げていく県道70号線。
地元のライダーさんに何台も抜かされる。
お先にどうぞどうぞ。

途中で硫黄くさい温泉街を通り過ぎる。
そういえばここは、1994年の吾妻連峰雪山遭難事故の上り口となったあたりだ。

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つばくろ橋。
かなりの高度感があり、できるだけ下を見ないように通過した。

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さらに高度を上げると、あたりは岩だらけの殺風景に。
少しでも立ち止まると、虫がたくさん沸いてていやーん。

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ニセコパノラマラインや、宮城蔵王にも似ているな。
見晴らしはこちらのほうがだいぶ良いような。絵になる風景。
紅葉のころにはさぞかし美しいだろう。

浄土平の駐車場には、すでにかなりの数のクルマが。
装備を見るに、ここからあちこちの山へと登山に向かうようだ。
子供連れの姿もあることから、気軽なハイキングコースでもあるのかな。

せっかくここまで来たし、案内看板を参考に、
1時間ほどで上れるという吾妻小富士にと向かう。

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カルデラ火口の縁を上っていくので、
内側は火口、外側はそのまま谷になっている。
足を滑らすと死ねるという現実がかなりキツイ。
実際はそれほど傾斜も急ではなく道幅も十分にあるのだが。遭難の件が頭をよぎる。
行き交う登山客に「高いとこ苦手なのに来るんじゃなかった…」などと軽口を叩き、
気を紛らわせてなんとか頂上へ到着。

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福島を一望できる、すばらしいパノラマ。
ひとしきり堪能したあと、のんびりのんびり進んでいく。
浄土平を過ぎたあたりからは、展望はあまり開けず、
森の中の涼し気なコースになる。

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レストハウスで昼食をとる。
会津地鶏丼。値段の割に、ちょっとお肉が少ないかな…。

今まで走ってきたのは磐梯吾妻スカイラインの吾妻山側で、
これから磐梯山側へと進もうと思ったのだが、
時間帯のせいか、クルマ・バイクとも急激に通行量が増えてきた。
のんびり走ろうにも、せっつかれるようで落ち着かない。

道の駅・裏磐梯にも大量のクルマとバイク。
晴天の土曜だもの、そりゃ人も多いよな。
近隣の人たちからすれば絶好のドライブコースなんだろうし。
それにしても、人口密度が極端に低い北海道からすれば、
こんなに大量のバイクを見るのはめったにないことだ。
人混みは得意なほうではないのでかなり気分が萎えてきた。
きっと磐梯山ゴールドライン(県道64号)はさらに過密だろう。
うーん。

地図を見て、桧原湖を周回して帰ることにする。
こちらは交通量が極端に少なく快適に走れた。

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湖畔に気になる建物があったので、足を止めてみた。

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そこは小さな公衆浴場だった。
ひととき湯に浸かって、先ほどのハイキングでかいた汗を流す。

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ここだけ時間が止まっているようだ。
先ほどまでの道の駅の喧騒が嘘のよう。
畳にごろりと寝転がると、ひぐらしの声だけが響いている。
おばあちゃんちの匂いがする。

休憩室に並べてあるパンフレットを眺める。
その中のひとつ、「会津米沢街道」と書かれたものが目に留まる。

ここ桧原村は、会津米沢街道の中継地であり、
当時の宿場町は磐梯山の噴火で出来た湖底に眠っている、とか。
なんとも心惹かれる話じゃないか。
パンフレットの案内通りに、少し辿ってみることにする。

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五輪塔
かつて付近で伊達市と蘆名氏の戦があり、
蘆名氏側の穴沢氏にゆかりのものであるとか。

しかし東北地域を走り回っていて思ったが、
伊達政宗が天下を伺うなんてことは、
地理的にとうてい無理だったということがよくわかる。
中央からすると遠いし山深すぎるもの。

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崇徳寺、これも噴火により、
当時の宿場町からここに移設されたらしい。

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寺の建っている道沿いを眺める。
過疎の村、としか言いようがない。

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この湖面に沈んだらしい。
痕跡はほぼ残っていないだろうが、渇水期にその姿を見てみたいな。

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神社の鳥居と参道は半水没して当時の姿を残す。

桧原…歴史の根付く静かな村。実に良い。
街道沿いにお宿も点在しているようだから、次回はぜひ…。

米沢街道は桧原湖畔から山側に伸びていく。
地図の通りに進んでいくと、

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あらら。クルマが2台ほど引き返していったけど、
まぁ、やる気のない通行止め看板だし。

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こんな状態なんで、乗用車だと厳しいかなっと。
あとはほぼ問題ありません。

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んで、林道と本来の街道との分岐点につくわけです。
小さな流れに丸太橋が渡してあり、一本目をなんとか渡ったものの、
かなりスリリング。滑って落ちたらおしまい。
流れは引き上げれない深さではないけど、疲れるしなぁ。
どうしようかなぁ、と先の様子を見てみる。丸太橋が落ちてる。
やったぁ引き返せる。いやー残念だなぁ。

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林道のほうを米沢方面へ進む。ここはおそらく峠部分。
綱木という集落とダム湖に出て、街道をたどるのはおしまい。

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山形のたんぼを眺めつつ、福島へ戻ることにする。

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道沿いには、これは無縁仏か…?

米沢から福島へ戻るには、どう地図を見ても国道13号線が近いのね。
でも、できることなら国道は避けたい気持ちが沸いてくる。

そんなわけで山形県道232号線に入りました。
山形新幹線とほぼ平行して走る県道でございます。

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大沢という集落までは、まだ良いんだけど。

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この先、板谷という集落まで道はずっとこんな感じ。
ほんとに県道かこれ?しかも対向車がけっこう来るし。
どうやらここも、米沢街道の続きらしい。

しかも日もだいぶ傾いてきたというのに、バイクが集団で対向していった。
いったいどこに行くのだ?と思ったが、後で知ったことによると、
板谷という集落からさらに分岐を山側に進むと、
鉄道ファンに有名な峠駅だとか、さらに奥には秘境の温泉があるらしかった。
(さらにいうとその温泉は、遭難事故の登山者がゴールと決めた場所だった)

僕はこの晩、福島市内で行われる山車祭りが見たかったので、帰路を急いだ。

んで、宿について、風呂に浸かって、メシをたらふく食ったら、
祭りとかどうでも良くなっちゃって。そのままおやすみなさい。


明日は喜多方へ。ルートは気分次第。