のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

10/12 立ちゴケ、降雹、霧立トンネル

9月6日の北海道胆振東部地震で打撃を受けた道内観光業への復興支援として、
宿泊施設の割引クーポンがばらまかれたのが10月初旬。
第二弾の配布分を無事にゲットできた。
おひとりさまは3000円しか引かれないが、それでもお得なのに変わりはなし。
ただしこのクーポンは先着予約順で、早く使わないと先を越されてしまう。

二泊三日の予定で予約をしたものの一泊目は天候が悪そうでやむなくキャンセル。
一泊二日の行程になってしまった。

(結局は、キャンセルした日はそれほどでもなく二日目が荒天だった…)

雨がパラつく札幌を朝5時に出発し、沼田町のあたりまで来たが、
さすがにずっと雨に打たれながらだと寒い。温泉が恋しくなる。
どうしても寒かったらせいわ温泉にでも浸かろう…。

深川から、江丹別方面に遠回りして幌加内へ。
途中のダムで一休みしようと、ゆるい坂道をUターンしようと思ったら…。


納車一ヶ月目にして、早速やってしまった。

道路のど真ん中でやらかしたから、慌ててスタンドを立て、
反対側から全身の力を振り絞って引き起こす。
このとき力を入れすぎたせいでのちのち筋肉痛になった。
普段こんな力むことなんてないからなー。

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ダム周辺の紅葉はかなり進んでいた。
江丹別あたりは北海道でもかなり気温の低いどころだから、紅葉も早いんだろうな。

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ブレーキレバーはかなりお洒落な感じになっちゃった。
強制的にツーフィンガーブレーキ。

このさき、道道98号旭川多度志線の湯内トンネル付近の旧道が気になって、
立ち寄ることにした。
多度志側の入り口は緩めのチェーンディフェンス。
セローの背丈じゃちょっと抜けられず。
(森林管理署に届け出れば行けそう)

トンネルを抜けて、確か旭川側の旧道入り口はこのへんだったよな…と、
うろ覚えのまま脇道に入り込む。
なんせ電波が圏外なもんで、詳しい入り口が分からない。

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新道を見上げる位置にあるし、ここで間違いないべ。
(看板があるのによく見ていない)

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割と走りやすい道が続くし、ここだべ、きっと…。

そう思い走り続けていると、どんどん道が怪しくなってきた。

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うーん。道はヤブに消えてしまった。
足元はぬかるんで、轍に小川が流れている…。
どうやら勘違いだったみたい。

電波が繋がる下界に降りて再確認すると、すぐに見つかった。

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旭川側の旧道入り口は頑強なゲート。突破は不可能である。
地図上だと砕石会社の敷地内から入り込めそうではある…。

まぁまた今度。
幌加内に向かおう。そしてそばを食おう。


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こういう道についつい釣られてしまう。
どん詰まりの高台に牧場があるだけだった。

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案内看板に沿ってたどり着いた展望台。
雨はすっかり上がり青空も見えてきた。こうなるといきなり楽しくなってくる。

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江丹別の集落を見下ろす。
見晴らしは良いのだが、展望台が風でグラグラしておっかない。

幌加内の街中についたのは11時すぎのちょうどお昼どき、食堂はもう空いている。
でも今日は、霧立峠のふもとのあのお店で食べたかったので、もうちょい進もう。

…と思ってるうちに、雨がいきなり強くなってきた。
空知~上川地方は大きめの雨雲の波状攻撃を受けており、
先ほどの青空は、たまたま雲の合間だったようだ。
カッパもビチョビチョ。政和の道の駅で一休み。

雨雲が去り、小降りになってきたので走りだす。

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遠くに、やたらと低い虹が見える。
虹の足元に近付こうとするのだが、どんどんおぼろになるだけで、
やがて消えてしまった。

つい先日、火野正平も訪れた、政和三頭山(蕎麦屋)はお休み。

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この展望台にも来ていた。

雨上がりの輝くそば畑を眺めながらの走行も乙なもんだ。

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ズズー。うめぇ。

このあと本来なら美深方面~中川町をぐるっと回って、本日の宿泊地、
遠別の旭温泉に向かうつもりだった。
今年はまだ朱鞠内から先の国道275号線を走っていないし、
母子里付近を少し走り回って見たかったから。

しかし時刻はすでに昼を回っており、距離も相当あることから、
霧立峠経由での最短ルートを取ることにした。
こっちなら夕方までには着けるだろう。

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霧立峠の途中から、にわかに風雨が強くなり、
やがて雹が降り出した。
さすがに危険と判断し、バイクから降りてヤブの中でやり過ごす。
ひでー天気だなぁ。

そういや峠を降りたところにブツ切りの道道があったよなぁ…と思い出す。
入り口を見つけて締まったダートの道を2kmほど進むと、

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おっ。トンネルにお目見え。

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ここはいわゆる計画倒れの未開通道路ってやつで、
工事はしたものの共用はされなかった道路らしい。
トンネルはピッカピカなのにもったいない。
足元は苔むしていてビチョビチョ。

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橋の上だけ舗装されている。

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トンネルの先の通行止めゲートは両側ひしゃげていて用をなしていない。
道はまっすぐ進み、上羽幌の廃坑跡があるあたりと繋がる予定だったらしいが、
路盤はうっすら確認できるものの、ヤブだらけ。進むのは無理。
通行止めのゲートもヤブに埋もれている。

交差する形で林道が左右に通っており、こちらは割と使われているよう。
左折し海側にしばらく進むと工事中で通行止め。
地図で確認すると、ここは下流のダムと繋がる林道のようだ。
(翌日、苫前町側からのアプローチを試みたが、ダム手前でゲートがあり断念。)

山中にひっそりあるトンネルが見られて大満足でした。
足元はビチョビチョだけど。

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ま~、降ったり晴れたり、めまぐるしい天気ですこと。
めんどくさいからずっとカッパは着たまんま。

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羽幌町の郊外、海沿いの道に寄り道すると、
そこにはかなり寂れた集落があった。
羽幌町汐見という地域らしい。

昭和26年供用の土屋橋があったり、路肩はガードロープごと崩れ、
すぐ下は断崖絶壁だったりと、かなり良い雰囲気だ。
というか曲りなりにもここは町道かなんかのはずなのに、
まったく管理されてる気配がない。
普通なら危険箇所にはロープやコーンでも置いとくもんだと思うが…。
付近には数軒の民家と畑もあるのに。

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廃屋がヤブの中に埋もれている。

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近くには羽幌町立光洋小学校跡地。
むかしの航空写真を見ると、付近はそれなりに人がいる集落だったらしい。

閉校碑はビチョビチョヤブヤブの校庭部にあった。
顧みる人はほぼいないんだろう。
国道沿いにありながら、いままでこの小学校の存在にまったく気がつかなかった。

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交通安全宣言校、のフレーズが虚しい。
この辺の道路は地元のクルマは100キロも当たり前の感覚で飛ばしていく。


日が暮れる前に、旭温泉に到着。
じゃらんの3000円引きクーポン利用で、
一泊二食つきでなんと5000円。タダみたいなもんだな!

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この他に焼き物と天ぷらまでついて、お腹いっぱい。
たこしゃぶがうまいっ!
紅葉を眺めながらの露天風呂も最高!!
泊まってるのが三組だけだったから、ほぼ独り占め。

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温泉に貼り出されていた留萌管内の手描きマップ。
これ、前に新聞に載ってるので存在を知ったんだけど、
今までこんなに見てるだけで楽しくなる地図にはお目にかかったことはなかった。
隅々まで書き込まれているのに非常に見やすい。
これを眺めてるだけで、留萌管内に行きたくなるのだ。


メシをたらふく食って、就寝。


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翌日は昨日とはうって変わって晴天の中を、
トラックに煽られたり軽のジジイに煽られたりしながら、無事に帰宅しました。
今回は650kmほど走って燃費は45km。
煽られるのが嫌でだいぶ(といってもせいぜい時速70~80km)飛ばしたにしては、
意外に燃費がいいな。ほんとは時速60kmくらいでトコトコ行きたいところだが、
そうなると煽られるどころか、速度差がありすぎて危険だからなぁ。


さて、今年はあと何回ツーリングできるかな?