5/17 道東の山中 廃墟探索
今日は、前々から行ってみたかった浦幌炭鉱、尺別炭鉱、
そして以前、通りかかって見過ごした上茶路の駅跡を目指す。
そして以前、通りかかって見過ごした上茶路の駅跡を目指す。
僕は移動手段がバイクしかないので、まともに廃墟探索できるのは、
雪が消えてから下草が伸び切るまでの、5月のこの時期だけとなる。
雪が消えてから下草が伸び切るまでの、5月のこの時期だけとなる。
急がねば。
朝6時に晩成温泉を出発する。
霧に覆われた陰鬱な枯れ野原を行く。
昨日ほどは寒くはないからまだマシか。
この日は一日中こんな天気で、晴れ間を拝むことはなかった。
昨日ほどは寒くはないからまだマシか。
この日は一日中こんな天気で、晴れ間を拝むことはなかった。
まずは、尺別炭鉱跡へ。
道道の頭上を炭鉱鉄道が走っていたらしく、土台だけが残る。
ガソリンスタンドらしい建物が残る。
これだけ残ってるのは、やっぱりそこらの建物より頑丈に作ってあるんだね。
これだけ残ってるのは、やっぱりそこらの建物より頑丈に作ってあるんだね。
平地はここらで途切れ、道は山中へと入り込む。
人の気配はまったく無し!そら平日の朝だもんな。
人の気配はまったく無し!そら平日の朝だもんな。
ここで痛恨のミス!
先程の左側の牧草地に、廃アパートがあったらしい。近いうちに再訪したい。
w近いうちと言っても、コンクリ作りだからあと4~5年は大丈夫だろう…多分…。
先程の左側の牧草地に、廃アパートがあったらしい。近いうちに再訪したい。
w近いうちと言っても、コンクリ作りだからあと4~5年は大丈夫だろう…多分…。
道から尺別川?を挟んだ向こう側に、木造やらコンクリやら、
炭鉱施設の遺構らしいものがちらほら見えてくるんだけど、
川との落差がけっこうあるのと、橋が見当たらず、近づきたくとも渡れない…。
円形の貯水槽のようなものも見えた。
炭鉱施設の遺構らしいものがちらほら見えてくるんだけど、
川との落差がけっこうあるのと、橋が見当たらず、近づきたくとも渡れない…。
円形の貯水槽のようなものも見えた。
やや上流に対岸(左岸から右岸)へと渡る道があり、そこからまた折り返して来る。
右岸側は足元にコンクリの遺構や残留物がけっこうある。
右岸側は足元にコンクリの遺構や残留物がけっこうある。
ヘッドランプのバッテリーとか。これは大量にあった。逆からHondaと読める…?
木造の小屋も見えるのだが、川と崖に阻まれて到達できない。
ぐるっと回ってくればいいのかもしれないが…。
ぐるっと回ってくればいいのかもしれないが…。
熊鈴をかき鳴らし、「森のくまさん」の口笛を吹きながら、
まるで宝探しでもするように初夏の山中を歩き回る…。
まるで宝探しでもするように初夏の山中を歩き回る…。
上から下までバイク用のフル装備だから、暑い。
門柱。
原炭ポケット、下から。
レンガ作りの何か。
宝探し完了。
はー、尺別炭鉱堪能したわー。
ほんとはもっと緑の少ない時期がいいんだろうけど、
それだとバイクで凍えちゃうしなぁ…。
はー、尺別炭鉱堪能したわー。
ほんとはもっと緑の少ない時期がいいんだろうけど、
それだとバイクで凍えちゃうしなぁ…。
お次は、白糠線、上茶路の駅跡へ。
と言っても国道をたどるのは味気ないので林道で行こう。
と言っても国道をたどるのは味気ないので林道で行こう。
キャンプ場を過ぎて舗装路が砂利道に変わるころ、
何気なくバイクを止めて一息ついていると、
ふっと、道路の左手に古びた看板があるのが目についた。
何気なくバイクを止めて一息ついていると、
ふっと、道路の左手に古びた看板があるのが目についた。
…とある。
…えぇ?こんなとこに小学校?
周囲はすっかり自然に返っており、痕跡らしいものはいっさい見つからない。
周囲はすっかり自然に返っており、痕跡らしいものはいっさい見つからない。
100年のむかし、掘っ建て小屋にランプの暮らしの中、
こんな山奥で子弟に教育を受けさせようとした親たち。
こんな山奥で子弟に教育を受けさせようとした親たち。
思ってもしょうがないことだけど、つい対比してしまった。
ここから先は、里音別林道、道東スーパー林道、白音林道を抜けて上茶路へ。
あれ…ここ、どっかで見たことあるような…。
無事に上茶路停車場線へ抜けることができた。
あら、素敵な廃屋。
あら、素敵な廃屋。
主のいなくなった家の脇で、ひっそりと花が咲く。
道道665号線、上茶路上茶路停車場線。
一昨年かな?別当賀のフットパスを訪れるときにここを通りかかり、
廃校跡に目が留まりバイクを停め、ついでにこの看板も目にした。
そのときもいちおう道の奥まで行ったんだけど、発見できなかったものがある。
一昨年かな?別当賀のフットパスを訪れるときにここを通りかかり、
廃校跡に目が留まりバイクを停め、ついでにこの看板も目にした。
そのときもいちおう道の奥まで行ったんだけど、発見できなかったものがある。
それは…上茶路駅のホーム。
なんか物好きな人たちには人気のスポットらしいね。分かるわ…。
なんか物好きな人たちには人気のスポットらしいね。分かるわ…。
誰も通らない、忘れ去られた道のどん詰まりに、
ひっそりと佇む線路とホーム…。分かる、分かるよ。
ひっそりと佇む線路とホーム…。分かる、分かるよ。
ホームにしばし腰掛けて、物思いにふけった。
今晩は晩成温泉で何を注文しようかな、とか。
今晩は晩成温泉で何を注文しようかな、とか。
…で、観光名所?を二箇所回っただけで、時刻は12時半。
この頃、時間が経つのが異様に速いように感じるんだけど…。
この頃、時間が経つのが異様に速いように感じるんだけど…。
ダメでした。道が落ちてた。カーブの先は倒木で、人の入った形跡がないもん。
んで、こんなところにも観光キツネがいるのね。
さすがに足元にすり寄ってくるまで人に慣れてはいないんだけど、
少し距離を取って、こっちの様子を伺ってるのね。
野生のキツネなら威嚇してきたり、もっと遠くに行くもんなぁ、多分。
皮膚と体毛はどす黒く変色しており明らかに皮膚病。
「お前は観光キツネか、こら!!」って石を投げて威嚇しても効果なし。
さすがに足元にすり寄ってくるまで人に慣れてはいないんだけど、
少し距離を取って、こっちの様子を伺ってるのね。
野生のキツネなら威嚇してきたり、もっと遠くに行くもんなぁ、多分。
皮膚と体毛はどす黒く変色しており明らかに皮膚病。
「お前は観光キツネか、こら!!」って石を投げて威嚇しても効果なし。
…この二日間、馬とキツネとしかまともに会話してないような…。
まぁいいか。
堪能しました。
しかし…川の向こうに小学校があったと言われても、
それを示す痕跡は、もうない。
それを示す痕跡は、もうない。
かろうじて病院の門柱や土台などが往時を偲ばせるだけだった。
今回のツーリングの目的としていた三箇所を周り、
多少の取りこぼしはあったものの、すっかりご満悦なのだった。
多少の取りこぼしはあったものの、すっかりご満悦なのだった。
時刻はもう午後5時近かったので、さっさと宿に戻った。