のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

ヤフーブログのサービス終了について思うこと

ご無沙汰しています。

このブログの開設が2005年の4月27日ですから、そろそろ、まる14年が経とうとしてます。

僕がブログを立ち上げた当時は、個人がインターネット上で情報を発信する場が、それまでのウェブページから、ブログに移りつつある過渡期だったように思います。

当初はダイエットの記録を残すためのブログとして開設しました。

そしてダイエットの手段として選んだ自転車。
これが、今までの人生を変えるような趣味になるとは思いもよりませんでした。

自転車を通じて、さまざまなブログ主さんと、ネット上や、あるいは実際にお会いし、交流することで、自分の趣味、主に自転車関係での楽しみにのめり込んでいました。

生まれて初めてのオフ会に、スパイクタイヤクロスバイクで参加しました。当時はまだマイナーだったブルベにも参加しました。その他の趣味や、日常のこまごまとした出来事。そういったものを、ブログを通じて発信し、受信してきました。

しかし、時代は変わりました。
今は個人の情報の発信の場はブログからフェイスブックツイッターといったSNSに大きく軸を移しています。

情報の奔流の中で、今までのように情報をていねいにまとめ、記事にする作業は、やがて片隅に追いやられるようになりました。

僕自身も、記事の更新頻度はみるみる減っていきました。

それはブログ、ツイッターの質の違いというだけでなく、趣味への付き合い方の変化、実生活との兼ね合い、加齢によるもの、といったことが大きいのですが。

今は自転車の趣味からはかなり遠ざかっており、当時交流していた方々も、ときどき風の噂で近況を聞く程度です。

そして一番大きな要因は、今はモーターサイクルにハマっており、そちらは完全に一匹狼で完結する趣味だということです。バイクに跨がってひとり旅をする。今はそれが心地よいのです。

とにかく、ヤフーブログのサービス終了は、自分の中で、ひとつの時代が終わったように感じています。

ROCKSHOX Reba TeamとFOX FLOAT RP23をオーバーホール

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2009年に組み上げた↑コレの前後サスを、
9年目にして初めてオーバーホール。

前サスがROCKSHOX Reba Team '09
後サスがFOX FLOAT RP23

ほぼ冬場の通勤でしか使わないものの、
去年あたりから、さすがに動きが悪くなってきた気がしていた。


メーカーのウェブページから対応するパッキン類を取り寄せる。
それぞれ2000円くらい、ROCKSHOXはゴムブッシュが別売りでそれも2500円。
AZの5WT、15WTのフォークオイルを200mlずつで2000円ほど。
全部含めて1万円ってところかな。

オーバーホールにあたって特別必要な工具は、
24mmのソケット、長めの棒(フォーク内を清掃するため)、
あとは千枚通しのような先の尖ったものと、使いやすい長さの塩ビパイプ、
スナップリングプライヤー。
これくらいかな。

ROCKSHOXは10年前のサスでも、
きちんとモデル別、年代別にマニュアルを用意してくれているから助かる。
サスごと、作業ごとの必要工具のチェックリストも付属している。
ありがたいことにyoutubeでも有志の作業風景を見ることができる。
マニュアルと動画を見て、失敗のないよう予習しておく。


まずは後サスから。

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エアを抜いて、本体から外す。

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ベルトレンチを使ってカパッと。

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新旧パッキン比較。
さほどの劣化は見られない…?

新しいパッキンに、付属のオイル(FLOAT FLUID)をなじませて、
ひとつずつ交換。

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ダンパーの反動を抑えながら締め込むのにけっこう力がいる。
塩ビパイプがあると超便利。


後サスのオーバーホールはあっさり終了した。
素人には無理だろうと怖気づいていたのが嘘のようだ。


お次は前サス。こっちは慣れない作業と、
サスの構造を理解していなかったために、かなりの時間がかかった。

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まずはアッパーチューブとロワーレッグを分離させる。
棒にクリーナーを含ませたウエスを巻き付けて、内部をフキフキする。
咬合部にまったく傷は見当たらない。

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ロワーレッグから外したゴムブッシュを見てみると、まぁ汚れている。
黄色いスポンジは本来ならこまめに清掃&注油してやらなきゃいけないそうだ。
これらも新品と交換する。

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新しいスポンジにあらかじめオイルを馴染ませておく。
新品の青いオイルが良い感じだ。

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Rebaは片方がエア、もう片方がオイルダンパーで、
オイルダンパーのほうを開けるときは気をつけないと大量にオイルが流れ出す。
それが分からずにだいぶ飛び散らせてしまった。
古いオイルは紙コップにキッチンペーパーを突っ込んで、
新聞紙でぐるぐる巻き、燃えるゴミにぽい。

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左がサスフォークの心臓部ともいえる。
ここはさすがに素人では触れない箇所だろう。

こちらもパッキンを一式交換し、規定のオイルを充填して、組み立て。


一度分解整備してしまうことでサスの構造がおおまかに理解できた。
パッキンの箇所もしっかり頭に入ったし、次回はマニュアルもいらないだろう。

何年も前に、ビアンキクロスバイクのサスペンションが経年劣化でスッポ抜け、
乗り手が怪我をして訴訟になった件があった。
あちらはサスの構造的欠陥ということで決着がついたが、
こうしてメンテナンスをしていれば、防げた事故だったかもしれない。

9年もノーメンテの自分が言えた義理ではないが、
日常使用で異常を全く感じておらず、あまりメンテの必要性を感じなかった。



折りも良く札幌はオーバーホールしたMTBで走り回るのにちょうどよい路面。
まだ細かい箇所のメンテは残っているけど、
週明けごろから通勤で使うことになりそう。

10/19 紅葉 大雪 カレー 合鴨鍋

今年は春先に一度、忠類村ナウマン公園で一度キャンプしたっきりなので、
シーズン中にもう一回はキャンプしたいな…と思っていた。
ところが今週の朝晩の冷え込みは尋常でなかった。
富良野方面に行きたかったけれど、予報で氷点下とか、
十勝岳温泉では路面に積雪が見られたとかいうニュースが飛び込んでくる。
自分は寝るときはかなりの寒がりなのと、氷点下キャンプは未経験で、
どれだけ耐寒装備を持っていけばいいか見当もつかない。
それにキャンプの利点は朝すぐに走り出せるという点だが、
どうせ日が上りきるまでは寒くて寝袋の中から動き出せないだろうし。
うーんどうしよう。

キャンプと温泉とで揺れる気持ちで宿泊予約サイトを眺めているうちに、
「合鴨鍋」という魅力的な文言を見つけ、予約してしまった。

朝7時に札幌を出発。郊外の気温表示は3度である。寒い。
当別の畑には霜も降りている。
日が高くなるにつれて辺りは農地から立ち上るもやだらけに。

三笠に着いた頃には、日も上りきり、すっかり暖かくなっていた。
山々の紅葉は深まっていて、秋の日を浴びてひときわ輝いている。

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幾春別は何度も訪れているのだが、
立坑をこの角度から眺められる道路があるとは初めて気づいた。うかつだった。
道路の先にはかつての炭鉱集落があるはずで、少し覗いていこうとすると、
工事中で通行止め。残念。

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桂沢湖畔で一休み。
道道岩見沢三笠線は大規模な水道管工事で、片側交互通行が頻繁に現れる。
平日のため混雑はそれほどでもなかったのが幸い。
この道路、行楽シーズンは混むからねぇ。

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このあたりの林道はガードが固く、どこにも入り込めない…。

富良野島ノ下に抜けて、ちょっとヤブの中へ。

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ほんのちょっとの短い区間だけど、旧国道の速度標識とか眺めてご満悦。


根室本線の駅は廃止されたけども、国道の青看板にはいまだに「島ノ下駅」の表記。
そのうち青く塗りつぶされるのかな。


富良野盆地に入ると、どこからでも大雪山を仰ぎ見ることができる。
地元の方からすると見慣れた光景だろうけど…。

大雪山が一番よく見えるのは、やはり中富良野のスキー場からだべぇ。
ってことで、スキー場に向かう途中で「彩香の丘」という看板を見つけてUターン。

いわゆる観光農園というやつだが、シーズン外の平日ということもあり誰もいない。
場内には、いかにもインスタ映えを狙ったようなオブジェや、売店があったりする。
あとからカップルがやってきたが、花をバックに写真を撮るだけで去っていった。

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こちらは高台からのんびりと大雪山を堪能する。
秋だから空気が澄み渡って遠くまで見渡せるし、
雪をかぶった大雪山には神々しさすら感じるなぁ。
いや十勝岳だっけ?それも含めて全体で大雪山って言うんだっけ?わかんねぇ…。

ちょうど昼前となったので、場内のレストランで食事を。
客は自分だけ。

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カレー。なかなか手が込んでいる。
辛口でおいしい。野菜もシャキシャキ!
左の温泉玉子はお姉さんがサービスでつけてくれた。
「いくらもどうですか!」って言われたんだけど、
カレーには合わないので断っちゃった。
きのう網走でとれた、ぴちぴちのやつなんだって。

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日差しがやわらかいのでソフトクリームも。
これが今シーズンのソフトクリーム収めかな。
でも来週はちょっと暖かくなるっていうし、分からんな。

また来ようと思ったけども、シーズン中はもっと人でごった返していて、
あずましく景色を眺めてはいられないだろうなぁ。

そうこうしているうちに12時。
最近ツーリングをしていると、時間があっという間に過ぎると感じることが多い。
秋は日が短いので、あと3~4時間しか景色を楽しめないとなると、
時間に追われる気持ちがどんどん沸いてきてしまう。
夜間走行は極力したくないし。

とは言え気ままに進むことにしよう。
富良野はどこを走っても気持ちが良い。

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千望峠も、いつ来ても雄大で良い。
日差しがポカポカしていて、峠の駐車場のベンチで一眠り。

あんまり行ったことのない麓郷とか東山のほうへ行ってみるべ。

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小学校前のカボチャが可愛くて足を止めてしまった。
そうか世間ではハロウィーンか…。

途中の鳥沼公園は紅葉が美しかった。沼には鴨の姿が多数見られた。

布礼別、麓郷、老節布と巡って、東山へ。

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山部への国道沿いの川に掛かっていた橋脚を見てバイクを止める。
どうやら森林鉄道の跡らしい?
秋だからなんぼかヤブも漕ぎやすいな。

そうこうしてるうちに時間は午後3時、
富良野盆地は山の陰になって、あっという間に暗くなってしまう。
真っ直ぐに宿に向かおう。山に入ると一気に寒いし。

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温泉に浸かって合鴨鍋をプハー。
お湯は加温循環ろ過だからそれほどでもないけど、
他にぜんぜん人が泊まってないおかげで、
星を見ながら露天風呂を独り占めできたのが最高だった。

合鴨はランチでも食べれるようだから、
日帰りツーリングの途中で立ち寄るのもいいかもなぁ。


手軽だから、いつも楽天トラベルやじゃらんで宿の予約をするんだけど、
道内にはこれらに掲載されていない数多くの宿があるんだよね。
そしてその多くが、ここ10~20年で廃業してしまうと思う。
施設の老朽化、少子高齢化のダブルパンチ。
走り回れるうちにあちこち泊まって歩きたいが、なかなかそうもいかないんだよな。
キャンプもしたいし。


朝も朝で、カラ類のさえずりを聞きながらの露天風呂。
8時すぎに出発。
やっぱり富良野は0度前後まで冷え込んだみたい。

宿で手にとった小冊子で三笠の歴史を紹介しており、
その中でもいちばん気軽に見れそうな、博物館裏のサイクリングロードに行く。

やはり紅葉シーズンの土日、それも快晴ということもあり、
桂沢付近の交通量は、昨日の3倍はある。

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幾春別川にかかる橋のレリーフ

ここでは幾春別川沿いの森林鉄道跡を利用したサイクリングロードに、
野外博物館として、炭鉱施設と地層、化石などが看板つきで展示されている。

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立坑、巻き上げ機の存在感。

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坑口からはチョロチョロとタマゴくさい水が流れ出る。
真っ青の毒水。飲んだらどうなるんだろ…?

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坑口からはチョロチョロとタマゴくさい水が流れ出る。
真っ青の毒水。飲んだらどうなるんだろ…?

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落ち葉を踏みしめながら、地層や化石などの展示を見学する。

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手掘りの隧道。

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ああ~良いっすねえ。

じっくり見て回って一時間半ほど。おすすめです!

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あとはプラプラっと三笠郊外を走って回って、

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唐松駅に立ち寄った。
しばらくぶりに来たが、2017年のツーリングマップルの表紙を飾っていたとは知らなかった。
毎年買うようなもんじゃないからなぁ。
手元の北海道版は2013年で、そろそろ買い替えようかなと思っているけど、
2018年版の紙質がちょっと安っぽくて見送ったんだった。

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ミッキー人形がお出迎え。

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駅ノートにお絵かきして、今回のツーリングは終了。


…来週はキャンプできるだろうか?

10/12 立ちゴケ、降雹、霧立トンネル

9月6日の北海道胆振東部地震で打撃を受けた道内観光業への復興支援として、
宿泊施設の割引クーポンがばらまかれたのが10月初旬。
第二弾の配布分を無事にゲットできた。
おひとりさまは3000円しか引かれないが、それでもお得なのに変わりはなし。
ただしこのクーポンは先着予約順で、早く使わないと先を越されてしまう。

二泊三日の予定で予約をしたものの一泊目は天候が悪そうでやむなくキャンセル。
一泊二日の行程になってしまった。

(結局は、キャンセルした日はそれほどでもなく二日目が荒天だった…)

雨がパラつく札幌を朝5時に出発し、沼田町のあたりまで来たが、
さすがにずっと雨に打たれながらだと寒い。温泉が恋しくなる。
どうしても寒かったらせいわ温泉にでも浸かろう…。

深川から、江丹別方面に遠回りして幌加内へ。
途中のダムで一休みしようと、ゆるい坂道をUターンしようと思ったら…。


納車一ヶ月目にして、早速やってしまった。

道路のど真ん中でやらかしたから、慌ててスタンドを立て、
反対側から全身の力を振り絞って引き起こす。
このとき力を入れすぎたせいでのちのち筋肉痛になった。
普段こんな力むことなんてないからなー。

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ダム周辺の紅葉はかなり進んでいた。
江丹別あたりは北海道でもかなり気温の低いどころだから、紅葉も早いんだろうな。

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ブレーキレバーはかなりお洒落な感じになっちゃった。
強制的にツーフィンガーブレーキ。

このさき、道道98号旭川多度志線の湯内トンネル付近の旧道が気になって、
立ち寄ることにした。
多度志側の入り口は緩めのチェーンディフェンス。
セローの背丈じゃちょっと抜けられず。
(森林管理署に届け出れば行けそう)

トンネルを抜けて、確か旭川側の旧道入り口はこのへんだったよな…と、
うろ覚えのまま脇道に入り込む。
なんせ電波が圏外なもんで、詳しい入り口が分からない。

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新道を見上げる位置にあるし、ここで間違いないべ。
(看板があるのによく見ていない)

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割と走りやすい道が続くし、ここだべ、きっと…。

そう思い走り続けていると、どんどん道が怪しくなってきた。

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うーん。道はヤブに消えてしまった。
足元はぬかるんで、轍に小川が流れている…。
どうやら勘違いだったみたい。

電波が繋がる下界に降りて再確認すると、すぐに見つかった。

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旭川側の旧道入り口は頑強なゲート。突破は不可能である。
地図上だと砕石会社の敷地内から入り込めそうではある…。

まぁまた今度。
幌加内に向かおう。そしてそばを食おう。


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こういう道についつい釣られてしまう。
どん詰まりの高台に牧場があるだけだった。

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案内看板に沿ってたどり着いた展望台。
雨はすっかり上がり青空も見えてきた。こうなるといきなり楽しくなってくる。

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江丹別の集落を見下ろす。
見晴らしは良いのだが、展望台が風でグラグラしておっかない。

幌加内の街中についたのは11時すぎのちょうどお昼どき、食堂はもう空いている。
でも今日は、霧立峠のふもとのあのお店で食べたかったので、もうちょい進もう。

…と思ってるうちに、雨がいきなり強くなってきた。
空知~上川地方は大きめの雨雲の波状攻撃を受けており、
先ほどの青空は、たまたま雲の合間だったようだ。
カッパもビチョビチョ。政和の道の駅で一休み。

雨雲が去り、小降りになってきたので走りだす。

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遠くに、やたらと低い虹が見える。
虹の足元に近付こうとするのだが、どんどんおぼろになるだけで、
やがて消えてしまった。

つい先日、火野正平も訪れた、政和三頭山(蕎麦屋)はお休み。

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この展望台にも来ていた。

雨上がりの輝くそば畑を眺めながらの走行も乙なもんだ。

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ズズー。うめぇ。

このあと本来なら美深方面~中川町をぐるっと回って、本日の宿泊地、
遠別の旭温泉に向かうつもりだった。
今年はまだ朱鞠内から先の国道275号線を走っていないし、
母子里付近を少し走り回って見たかったから。

しかし時刻はすでに昼を回っており、距離も相当あることから、
霧立峠経由での最短ルートを取ることにした。
こっちなら夕方までには着けるだろう。

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霧立峠の途中から、にわかに風雨が強くなり、
やがて雹が降り出した。
さすがに危険と判断し、バイクから降りてヤブの中でやり過ごす。
ひでー天気だなぁ。

そういや峠を降りたところにブツ切りの道道があったよなぁ…と思い出す。
入り口を見つけて締まったダートの道を2kmほど進むと、

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おっ。トンネルにお目見え。

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ここはいわゆる計画倒れの未開通道路ってやつで、
工事はしたものの共用はされなかった道路らしい。
トンネルはピッカピカなのにもったいない。
足元は苔むしていてビチョビチョ。

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橋の上だけ舗装されている。

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トンネルの先の通行止めゲートは両側ひしゃげていて用をなしていない。
道はまっすぐ進み、上羽幌の廃坑跡があるあたりと繋がる予定だったらしいが、
路盤はうっすら確認できるものの、ヤブだらけ。進むのは無理。
通行止めのゲートもヤブに埋もれている。

交差する形で林道が左右に通っており、こちらは割と使われているよう。
左折し海側にしばらく進むと工事中で通行止め。
地図で確認すると、ここは下流のダムと繋がる林道のようだ。
(翌日、苫前町側からのアプローチを試みたが、ダム手前でゲートがあり断念。)

山中にひっそりあるトンネルが見られて大満足でした。
足元はビチョビチョだけど。

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ま~、降ったり晴れたり、めまぐるしい天気ですこと。
めんどくさいからずっとカッパは着たまんま。

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羽幌町の郊外、海沿いの道に寄り道すると、
そこにはかなり寂れた集落があった。
羽幌町汐見という地域らしい。

昭和26年供用の土屋橋があったり、路肩はガードロープごと崩れ、
すぐ下は断崖絶壁だったりと、かなり良い雰囲気だ。
というか曲りなりにもここは町道かなんかのはずなのに、
まったく管理されてる気配がない。
普通なら危険箇所にはロープやコーンでも置いとくもんだと思うが…。
付近には数軒の民家と畑もあるのに。

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廃屋がヤブの中に埋もれている。

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近くには羽幌町立光洋小学校跡地。
むかしの航空写真を見ると、付近はそれなりに人がいる集落だったらしい。

閉校碑はビチョビチョヤブヤブの校庭部にあった。
顧みる人はほぼいないんだろう。
国道沿いにありながら、いままでこの小学校の存在にまったく気がつかなかった。

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交通安全宣言校、のフレーズが虚しい。
この辺の道路は地元のクルマは100キロも当たり前の感覚で飛ばしていく。


日が暮れる前に、旭温泉に到着。
じゃらんの3000円引きクーポン利用で、
一泊二食つきでなんと5000円。タダみたいなもんだな!

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この他に焼き物と天ぷらまでついて、お腹いっぱい。
たこしゃぶがうまいっ!
紅葉を眺めながらの露天風呂も最高!!
泊まってるのが三組だけだったから、ほぼ独り占め。

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温泉に貼り出されていた留萌管内の手描きマップ。
これ、前に新聞に載ってるので存在を知ったんだけど、
今までこんなに見てるだけで楽しくなる地図にはお目にかかったことはなかった。
隅々まで書き込まれているのに非常に見やすい。
これを眺めてるだけで、留萌管内に行きたくなるのだ。


メシをたらふく食って、就寝。


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翌日は昨日とはうって変わって晴天の中を、
トラックに煽られたり軽のジジイに煽られたりしながら、無事に帰宅しました。
今回は650kmほど走って燃費は45km。
煽られるのが嫌でだいぶ(といってもせいぜい時速70~80km)飛ばしたにしては、
意外に燃費がいいな。ほんとは時速60kmくらいでトコトコ行きたいところだが、
そうなると煽られるどころか、速度差がありすぎて危険だからなぁ。


さて、今年はあと何回ツーリングできるかな?

9/29 空知の田園と赤平アートプロジェクト 2018

芦別スターライトホテルの朝食はかなり良かった。
朝から豚丼のお肉をその場で焼いてたのにはびっくり。

今日は赤平アートプロジェクトに立ち寄ることに。
ちょっと遠回りして向かう。


この二日前。
9月27日の夜に、南富良野の金山ダムにて、
道内を旅行中のライダーが、身投げをして亡くなったという。
僕はこの件で初めてその方を知ったのだが、
ツイッターを見る限りでは楽しそうな道内ツーリングの様子が実況されており、
とてもこれから自殺をするような感じには思えない。
とかく責められがちな自殺という手段だが、
よっぽど人生に絶望するようなことがあったのだろう。
最後に人生をめいっぱい楽しみ、自分の手で終える姿に、
少なからず憧憬を感じた。
自分でやる勇気はないし、まったくその気はないけれども。
まだまだ走っていない道がいくらでもあるしな。一生かかっても足りないよ。

これはその方とまったく接点がなかったから言えるのかもしれない。
ツーリング中に出会い、会話でも交わしていたら、また印象は違うだろう。

とにかく、そういうライダーがいたということは、
多くのライダーの記憶に残るだろうな。
金山ダムか…。


さて、ホテルを出発してからは、野花南芦別線をちょっと探索。

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高台への脇道の先にはお社が。

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芦別旭地区の旭神社であった。

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道路脇に上金剛山展望台、の看板を見つける。
ダートを2kmほど進むと頂上へ。

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芦別の市街地を一望できる。これは良いところだ。
天気も良いし、時間が許せば昼寝でもこきたいところだが…。

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周囲はかな~りのどか。


北海道でバイクというと、とかく富良野、美瑛のダイナミックな丘の風景や、
宗谷、十勝、根釧地方といった、だだっぴろい風景がクローズアップされがちだが、
山々に抱かれた空知ののどかな田園風景も、
それらに優るとも劣らない魅力を持ってると思う。
勝ち負けじゃあないけれども。

っていうかどこを走っても良いですわ。
極論を言えば走っててつまんねーのはほんとの市街地だけかな。
その市街地にしたって、発見はいくらでもあるし。


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山を下ったところにあった、小学校の体育館。
いまは倉庫として使われているようだ。

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向かいには、教員住宅かな。


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道は野花南に近づくにつれ、小さな峠道へ…。

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途中にあった倉庫。

野花南芦別線、なかなか良い道だった。
野花南から先、美瑛へ抜ける道道70号も、ぐねぐねしていて面白そうなのだが、
また今度の機会ということでね。


赤平アートプロジェクトの会場へと向かう。
住友赤平炭鉱跡の向かい、坑口浴場跡が舞台だ。

このイベントにはほぼ毎年訪れているが、何度来ても飽きさせない。
暗くじめじめしたかびくさい浴場跡で、
数々のあーと作品を見ながら、石炭で栄えた北の炭都の栄枯盛衰に思いをはせよう。

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一時間ほどかけて展示物をじっくり見たあと、
道路向かいにオープンしたばかりの炭鉱ガイダンス施設へ。

小ぶりな施設ながら、実際に坑内で使われていた道具類の展示が充実しており、
ことに巨大な歌志内の鳥瞰図、坑内図は一見の価値あり。
赤平、炭鉱関連のおみやげも売ってます。

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立坑の見学ツアー(有料)もあるのだが、
次のツアーまで一時間半あるし、こちらはいつでも訪れることができるので、
また今度ということで、赤平を後にした。


二泊三日のぶらぶらツーリング終了~。
今年はあと何回走れるかねぇ。

9/28 黄金色のジュータンの中を

朝から旅館のメシをもりもり食べて、貸し切り状態の朝風呂を楽しむ。
いやーこのお宿最高っすわ!
秋の十勝方面そばツーリングは毎年恒例にしたいね。

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糠平はかなり気温の低いところだから、
下界に比べて紅葉するのも早いのねぇ。

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タウシュベツ橋梁は、水没してるらしいので素通り。
ここらは、なんかもう今にもヒグマが出てきそうな雰囲気なんだよね。


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十勝三股の喫茶店は今期はお休み中とのこと。
バス停で一休みすると、駅ノートならぬ、バス停ノートが置かれていた。

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なんでも好きなものを描いてとのお言葉に甘えて絵筆をとった。
右の「とり」は、三重県に在住の「ながやん」さんデザインのもの。
https://www.pixiv.net/member.php?id=6556
LINEスタンプなどもあります。
左の「一休」という地蔵は、大昔に出ていたアーケードゲームのキャラクター。
平日の朝からいい年こいた大人が何やってんだかな。
しかし色鉛筆なんて持つのは何年ぶりかな、童心にかえった瞬間だった。

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三国峠はそろそろ紅葉の見頃かな?

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上川の国道沿いにあったこれはなんの跡だろう?

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うーん、わかんねっす。

ここと前後して上川の国道沿いで「菊水」という地名の案内看板を見つける。
札幌市白石区の菊水と何か関係があるのかな?なさそうだな。
菊水方面へしばらく道道849号を進むと、
今度は大雪なんちゃらガーデンとかいう看板があり、脇道へ。

そうすると道はぐんぐん高度を上げていき、
広々とした高原的なところへ出た。見晴らしがとても良い。
高台の林間にしゃれた喫茶店のようなものが見えるが、
汗と泥にまみれたバイクのおっさんが一人で入るような雰囲気じゃなかったな。

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農道のあたりには誰もいない。
大雪山系もくっきり見える。(写真は逆側)
ここはひそかな穴場なのか?そんなわけないわな。
時期外れなのと平日なせいで普段はもっと人気があるだろうな。

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再び国道へ出て、道道223号線を愛山渓方面へバイクを走らす。
土砂崩れで5km地点で通行止めとのこと。
復旧には来年秋までかかるらしい。
ここのところ北海道は自然災害続きで、数年前のダメージが復旧されるよりも先に、
また台風やら大雨やらで、こまかな道路や林道が通行止めのことも多い。
脇道が好きな自分としてはかなり辛いものがある。

5km地点までは道路沿いに農家と農地、廃墟と放棄地が飛び飛びに現れる。

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廃サイロとか。

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林道看板とか。

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入り口はチェーンで塞がれていた。突破は簡単そう。
調べてみたら、このへんは楽しそうな林道がいっぱいあるみたいですねえ。

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あたりは一面、稲穂で黄金色。

道道のどんづまりにある温泉も、道路が復旧したら訪れてみたい。

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元きた道を戻り、愛山渓のドライブインでお昼をとった。
この舞茸ラーメンがめちゃくちゃうまい!
コリコリした舞茸がたっぷりトッピング。
最近ラーメンの味の好みが変わってきて濃いめの味噌味から、
塩や醤油味のほうに傾いてきたから、余計にそう感じるのかも。

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平地に広がる田んぼに、山沿いに建てられた農家。
これは北海道どこでもよく見る景色なんだよね。
それだけに震災のことを思い起こして複雑な気分になる。


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比布の裏道を通って旭川方面へ向かう途中で、
雨がぽつぽつ落ちてきた。

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雨はどんどん強くなる。

このあと寄り道して、忠別湖付近の開通したばかりという道道を見てくるつもりが、
この雨模様じゃなあ。
さっさとこの日の宿に向かおう。

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あんまり雨が強いので、当麻のスポーツランドの駐車場で雨宿り。

気温もほどほどで、疲れもありベンチでウトウトと居眠り…をこいてたら、
駐車場に複数台のバイク。
降りてきたライダーたちが発してるのは台湾語?中国語?
地元在住のグループなのか観光客なのか、まあどっちでも良いが、
賑やかで一気に眠気が吹っ飛んでしまった。
よくアジアからの観光客が大声でやかましいとかいう声を聞くんだけど、
自分としてはほとんど接点がないので悪感情があまり沸かないんだよね。

そうこうしてるうちに雨雲はすっかり去り、カラッと晴れてきた。

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気持ちの良い景色なんで団体さんも僕も写真をパチパチ。
濡れた路面が陽光を反射して、眩しすぎて前が見れない。

交通マナーの最悪な旭川市街を抜けて…。

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芦別へ。カナディアンワールド。
さすがに雨上がりの平日夕方近く、人気はまったくない。

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訪れた2日後にこんなイベントがあったみたい。

この日は芦別のスターライトホテルへ一泊。
思ったよりもお風呂が良かった。ちょ~っと部屋から歩くけどな~。
じゃらんのポイントでだいぶ安く泊まれた上に、
シングルで予約したはずの部屋が和洋室にグレードアップしてたのがありがたい。

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夕食は食堂メニューで。
お昼の舞茸ラーメンが絶品だっただけに、このガタタンラーメンは普通だったな。


つづく

9/27 念願の石勝高原幾寅線を走る

まだまだセローちゃん2号は慣らし運転中のため、
キャンプ道具を満載するのは控えて、温泉ツーリングと洒落込む。

糠平にちょうど良さそうな宿を見つけたのでそちらへ。

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川端駅で、駅ノート名物(らしい)、南区澄川のハゲの書き込みをじっくりと読む。

ここでちょっと珍事があった。
道路脇になにか紙ペラが何枚も落ちてあり、ふっと違和感を覚えて思い直すと
「お札だ!」
慌てて引き返す。やっぱりお札だ!しめしめ、ネコババしてやろ…
と思ううちに一枚、二枚、どんどん金額が増えてくる。
(千円、二千円ならネコババするけどさすがにこの金額は引くなぁ)
そのうち通りすがりのクルマからおばさまが降りて、お札に気づいて拾い出した。
(チッ、邪魔が入ったか…)
聞けば某県からボランティアに北海道を訪れていて、
今日は合間に息子さんに観光に連れて行ってもらうのだという。
僕がお札を拾ってる姿をなにかのトラブルかと心配して、
わざわざクルマを停めたのだという。

お互い拾い合った金額を確認し、
「このお金どうしたんすかねぇ」「落とし主は困ってるよねぇ」
この時点でネコババ計画は頓挫した。
おばさまに交番に届けてくれるようお金を託し、その場を後にしたのだが、
この時点ではおばさまがネコババするんではないかと疑心暗鬼であった。

結局、バイクに戻る途中にもう一枚お札を見つけ、
追加で交番に届けるために戻ると、
先程のおばさまの○○県ナンバーのクルマが停まっているではないか。
フェリーでわざわざ厚真までボランティアに来てくださっている人が、
ネコババなんてするわけないわな!!
ほんとにただの良い人じゃん!

己の心の汚さを実感した出来事だった。
でも結果的には良いことしたんだろうし、まぁいっか!

名も告げずに交番を立ち去ったため、若干の口惜しさは残る。
そこはまぁ人間だから…。

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十勝に入る前に、いままでずっと気になっていた廃屋に足を踏み入れる。
樹海ロードを日高に向かって走っていって登坂車線が現れたあたりで、
眼下に見えるあそこ。

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笹をかき分け進みます。

ごめんください。

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年代物の洗濯機が、なにかを訴えかけるよう。

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たたきから一歩踏み入れただけで床を踏み抜きそうになった。
これ以上は進めない。

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牛小屋…ですかね。

完全に家が潰れる前に見られて良かった。


今回は事前にツイッターで石勝高原幾寅線の開通を知った。
十勝に行くときは日勝峠を避けて占冠周りで走るため、
毎回嫌でも目に入るこの道道
ぜひともこの機会に通ってみたい。次はいつ通行止めになるか分からんし。

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というわけで、入っていきます。

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途中からダートに変わる。
といっても、よく締まったダートで走行にまったく不安はなし。

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途中、放牧地か何かか、平坦地に木柵の残骸が見えた。

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ゆるやかなカーブを繰り返し高度を上げていく。

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峠に近づくと、そこそこ眺望が開ける箇所もある。

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ほどなくして峠へ。

交通量は、道路パトロールカーと、地元のクルマが2台でした。
何にしても初めての道は良いもんだ。
走り慣れた道も毎回新しい発見があって良いけど。


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狩勝峠は、霧っ!小雨がパラついて寒い!

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そばの館で暖をとる。
新そばうまっ!
あっという間に満席。

頭上に雲が重くのしかかる十勝平野を、最高時速60kmでトロトロ進む。

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いつもの展望台で一休み。
ナイタイ高原に寄ろうと思っていたが、今にも雨が降りそうだし、
どうせ霧で何も見えないだろうから足早に宿へと向かう。

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とかいいつつちょこっと廃校に立ち寄ってみたりとか。
誰か教員住宅に住まわれてるようで校舎に近づくのは遠慮しておいた。

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糠平へ向かう道は、紅葉が始まっていた。

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士幌線のアーチ橋のそばまで寄ってみる。

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路盤の跡を歩いてみる。
苔むした石がゴロゴロしており、気をつけないと転落しそう。


そして、糠平の静かな温泉街へ。
ここは二度目で、前は湯元館に泊まったのだった。
そのときのオーナーご夫婦はもういないらしい。

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なかなか渋い部屋じゃないか。

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そして料理が絶品。
箸が進む進む。

この日は宿泊客は僕とあと一組だけで、ゆっくり温泉を楽しめた。
宿のご主人もとても感じがよく、ぜひともまた泊まりたい。

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風呂とメシを堪能したあとはちょっと夜の温泉街を散歩してみようか。

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スナックの廃墟だとか、ところどころわびしい雰囲気を漂わせつつも、
数軒の温泉宿はどこも元気に営業しているようだ。
しかし、それもあと10~20年くらいの間だろうなぁ。

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夜の温泉街のベンチで一人ボケーッと。


上士幌での給油時にこの日の燃費を計算してみると、
新型セローの燃費は48km/Lだった。
家に帰ってから計測してみると、メーターの走行距離に6%ほどの誤差があり、
実際は45km/Lってところかな。
慣らし運転の経済走行だとここまで伸びるのか。

つづく