のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

5/31 6/1 函館方面ツーリング 男女の修道院を見学

あさ。


たまには観光地らしいとこも観光しとかなきゃいかんと思い立ち、
有名な男女の修道院を見学すべく、早朝に出発した。
天気予報では昼から雨雲が接近するので、
さっさと宿に引きこもって惰眠をむさぼるつもり。

ガラガラの函館市内を、まずは北斗市トラピスト修道院(男のほう)へ向かう。
そこで朝から函館市民のクソみたいな運転に気分を害す。
(道路がガラガラなのに車間を詰めてスレスレを追い越し。
ハミ禁の海岸線のカーブをごぼう抜き。対向車が来てたらどうするのか…)

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途中ちょっと寄り道。ここはもう何年も通行止めらしい…。

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つきました。観光パンフとかでよく見るとこだ!
曇天なのが実に残念。
平日の7時過ぎということもあって、さすがに観光客は誰もいないぞ。

修道院裏に伸びる遊歩道から、ルルドの洞窟へと向かう。

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香りも爽やかな森の中をずんずん上っていく。

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ルルドの洞窟に到着、所要時間10分くらいかな。

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だ~~~れも居ないので、しばし階段に腰掛けて風景を独り占めした。
湾内のため、沖を往来するタンカーの汽笛がよく響く。

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修道院のため、当然、中には入れない。


…さて、時間調整も済んだし、お目当ての売店へ。ここへ来た目的はもちろん…。

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これ。
期待を見事に裏切る濃厚なソフトクリームで、一発で虜になりましたよ。
近くに来たら、これだけのために立ち寄る価値はあるね。来て良かった。

売店開店時刻の9時とほぼ同時に観光バスがやって来て、
続々と車内からジジババを生産していた。


お次は女のほう、トラピスチヌ修道院へ。こちらは宿にほど近い函館市内にある。


うっかり電車通りに入ってしまうなど、めっちゃ迷ってから到達。

…駐車場の入り口に誘導員のおっさんが立っており、
されるがままに入場したところで「あ!!」と気づく。

…ここ、修道院と無関係の、民間の駐車場だ!

本州では有名観光地の近くにコバンザメのように民間駐車場があり、
客引きのように誘導員がいるのはよくあることだが、
まさか北海道でこういう商売をしているとは思わず、すっかり油断していた。

料金はかなり良心的でバイク100円。
でもやっぱり「なんか騙された」気がして、心にわだかまりが残る。

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男のほうとは違い庭園を見回ることができ、
売店の雰囲気などもかなり観光客向けの作りになっていた。

ここで、市の観光課に居たという非常に人懐こいおばちゃんに話しかけられ、
いろいろと解説していただく。
引退後に暇だからここに来て喋ってるのよ、とのこと。完全にボランティアである。
なぜかサブちゃんの話ばっかりだったが…。
素敵なおばちゃんのトークで、駐車場の件もどこへやら、
すっかり気分をよくして修道院を後にした。

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昼飯はラッキーピエロで。
死ぬほど食べづらいけど死ぬほど美味い。



昼すぎに宿に戻り、フロを浴びて寝ることにする。

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内湯の中に飛び石があって、ドアの向こうに屋根付きの半露天があるという、
変な…というか雑な作りの浴場。
お湯は極上。

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この日の夕食は、若干宇宙生物(貝類)成分が少なめ。
こっちのほうがありがたいかな。大満足。

結局、雨が降り出したのは夜がすっかり更けてからだった。
ちょっと損した気分だな。
雨音を聞きながら布団の中で、本日のツーリングを反芻しつつ眠りについた。


あさ。

今日は家に帰るだけ。早朝4時に出発。

…この日は、僕が北海道の中で1、2を争うほど大好きな道路である、
赤松街道を通るので、気分はウキウキ。


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後続車がいないのを良いことに極力トロトロと走り、
朝日に輝く赤松街道を堪能する。いやぁ~何度来てもいいわ。
むしろ函館観光とかどうでも…いや、函館もよかったっすよ。

そして、大沼周辺の国道は個人的に北海道内で1、2を争うほどマナーが悪く、
できれば通りたくない道路なので、城岱牧場からぐるっと鹿部を回って北上する。

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数年ぶりに城岱牧場から函館平野を見下ろす。
牛たちは突然の闖入者を気にも留めず、思い思いに草をはんでいる。

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初日に到達できなかった砂崎灯台付近から、駒ケ岳を望む。
あぁ…良いとこですねこれは。砂地に残ったキツネの足跡を辿ってみたりして。


安全運転で帰宅~。

5/30 函館方面ツーリング 糞に怯えたその訳は

恵山のつつじを見に道南へ。

道南方面は道東、道北に比べて利便性がいまいちのキャンプ場ばかりなので、
今回は温泉ホテルに連泊することにした。

国道をトロトロ進む。
ありがたいことに今年は晴れが多いような…。


と…今まで何度も通ったのにまったく気づかなかった箇所に廃校があった。


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国道脇にひっそりと佇む木造校舎…。

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廊下の箱には新幹線の地質調査がどうのこうの。

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色鮮やかなモザイク画が残る。
人が出入りしているから保つのかな。
体育館は崩れ落ちていたけど。

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使われていない教室は床が落ちていた。

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当時、練習したときのままかな。
板書が美しい。

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こちらも…。

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ノックする生徒も教師も、もういない。

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廃校を堪能したあとは、八雲の町営牧場の展望台を目指してみた。

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素晴らしく良い。
丘を渡る風、噴火湾と360度のパノラマ。
展望台に用意されていたノートを見る限り、訪れる人はさほどいない模様。

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アクセス路も、とっても開放感がある。

ただ、この付近では野田追トンネルの工事中であり、
トラックが頻繁に行き来している。

他の新幹線のルート付近も同様だが、山に伸びていく道道や林道なんかは、
しばらくはまともに走れなさそう。
走れたとしても、少なくともトラックにさいなまれながらの探索になる。
仕方ないといえば仕方ないけど、
のどかな農村の頭上に高架が伸びる光景は想像したくない…。



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森町の道の駅でちょっと一休み。
二階でおっちゃんがやってる食堂で昼食をとる。昭和な感じ。
ライスが駒ケ岳をかたどっているのが可愛い。ほたてフライもカリッとしてうまい。

森町からは、ぐるっと海岸線を進む。

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砂原の無人駅で観光地図を発見。右上に描かれた砂崎灯台が気になる。
いっつも砂原をサワラって読めなくてサハラって読んでしまうんだよな。


間歇泉公園にも立ち寄ったんだけど、なぜかジジババ…いや客で大混雑しており、
そっとその場を後にしたのだった…。
なんであんなに繁盛してんだろ?

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代わりといっては何だが、南茅部で国宝の土偶を見てきた。眼福眼福。

ここの道の駅のトイレがとにかく立派!
併設の博物館の展示も分かりやすく凝っており、
縄文人の生活をつぶさに知ることができる。

土偶のクッキーなんかも売ってたけど、
バイクだと振動で壊れそうなのでやめておいた…。


海岸線を進み恵山についたわけだけど、つつじはもうすっかり終わりかけ。
今年は5月の下旬に道内全域が高温になったから、見頃も早かったのかなあ。

これだけじゃ無念なので恵山でも上っていくか。

つーことで、賽の河原をてくてく進み登山道へ。

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ここから本格的な上りくさい。
足場もだんだん悪くなっていくぞ。

…まあ、頂上まで2キロ弱なら余裕だべや。


ひぃひぃ…はぁはぁ…。


坂道を必死で上っていったのだが…。

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は?さっきの地点から300メートルしか進んでないだと?
しかも風は強いし、時間はすでに3時半とかだし、やめとこ。
また次の機会ってことで…。

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前に恵山を訪れたのは4年ほど前だったが、
そのときはもっと道が狭かった気がする。
(写真奥ほどの狭さがもっと続いていたような)
バイク乗りとしては、こういう道は、あまり改良しないでほしい…。


夕方近くになり、あとは函館湯の川の宿へ向かうだけだが、
ここでちょっと寄り道。
道道970号蛾眉野原木線。戸井のキャンプ場の奥の道だ。

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開放されたゲートから、いきなり走りやすそうな砂利道。

…から数十メートル入ったところでいきなり動物のうんち発見。ビビる。


…さらに数百メートル行ったところでも、うんち。うんち。
気がついたら道からそれた獣道にも大量のうんち。数百メートルごとにうんち。
多いところだと数メートルおきにうんちがあった。

入ったことを若干後悔し、クラクションを鳴らしまくりながら進む。


…でもおかしい。ヒグマにしてはうんちが大量なんだ。

ヒグマってこんなに大量にうんちをするかなぁ?


…あ。

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これ、馬糞だわ…。

薄暗くて、すっかりヒグマのうんちだと思ってビビッてたけど、
近くで良く見たら、どれもこれも繊維質でパサパサ。

後で調べたんだけど、付近には野生馬の群れがいるらしい。
ビビッてクラクションを鳴らしまくってたのがバカみたい!

でもまぁほら、馬糞だからってヒグマがいないとは限らないし。
ラクションを鳴らしてたのはカーブでの用心のためもあるし。


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つーわけで無事に峠の向こう側に付いた。
林道自体は走りやすい砂利ダートだった。


本日のお宿、テトラ湯の川に到着。

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夕食は宇宙生物(貝類)多め。
館内は清潔、従業員のみなさんの愛想も良く、
あとはとにかくお風呂が最高に良かった。
こりゃ今後も函館方面に来たときの宿はここでいいな。


温泉で疲れを癒やしつつも、明日のルートを検討するが、
天気予報に暗雲が立ち込めるのだった…。


つづく

5/23 はるばる常盤軒の駅そばを食べに

音威子府名物の駅そば、常盤軒が休業から再開したと聞きつけ、
これは行かねばと思い、吉日を選び、早朝出発。


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晩生内駅でチョイと一休み。

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この駅のある札沼線も来年廃止だが、駅舎はどうなるのだろうか…。
できれば残してほしい。
特に月ヶ岡と晩生内駅は休憩場所としても適しているから…。

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種まき前の幌加内のそば畑を行く。
去年は大雨の影響で不作だったけど、今年はどうなるか。

あれ?そういえば去年はそば祭りに行ったんだっけ?
と思ったら、6月に事故で新車が来たのが9月の13日だったんだよな。


そんなことを考えながら、275号線をひた走る。


やがて音威子府へ…。



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あっ…。シャッター閉まってる。
ご主人急病のため本日休業。


(´・ω・`)

今まで常盤軒に4回は訪れているけど食べられたのは1度だけ。
次回こそは…!


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仕方ないので、こちらも最近再開したという道の駅の食堂で黒いそばを。


ぶっちゃけた話…駅そばも、特別うまいってわけじゃないんだよな。
ただ、音威子府のこの場所で食べる体験に価値があるって感じ。


さすがに札幌から音威子府の日帰りはキツいし、この日はキャンプをするつもり。

本当は、中川町の板谷、共和というかつての開拓集落を訪れてみたいのだが、
付近の道路は工事で通行止めなのは事前に確認済み。

だからまぁ適当に林道を散策してみる。

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物満内林道。通り抜けできません…試してみるか。

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落石があったり、ちょっと荒れ気味だけど轍もくっきりした林道を進む。

途中から下草が伸びて雰囲気がだんだん怪しくなってくる。

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途中で完全に道が落ちている。
向こうも誰かが走った形跡無し。看板は正しかった。


来た道を引き返し、今度は中川町佐久から、道道118号線を通り共和を目指す。

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共和の集落にあった、小中学校跡。
正面からだと校舎はしっかりして見えるが、裏側は風雨に晒されかなり荒れている。

窓から入ろうっかな、でもかなり高いしガラス割れてるし、どうしよっかな…、
とか考えていると、どこかから視線を感じた。

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美術室の石膏像がこちらを見ていた。

…中に入るのはやめとこ。


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校舎の裏手になにか見えたので近づいてみると、
どうやらここ、中川町共和は、斎藤茂吉のゆかりの地であるらしく、
この志文内峠というのも斎藤茂吉が通った場所らしい。

近くに茂吉の親類が開いていたという診療所の跡地が小公園になっていた。

斎藤茂吉って言われても小学校の教科書くらいの知識しかないしなあ…。)


共和の集落をずんずん進んで板谷に向かうと、途中でゲート。

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10月30日までということは、まぁ、
そのまま冬期通行止めに入るから、今年度中は無理っちゅうことだね…。

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横道にそれて進んでもゲート。ガードが固いわ。

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引き返すことにする。
左手にチラッと見えるのが、ゲートまでの最終人家だと思われる。
休耕地も多く、あと2~30年もすれば、この集落からも人の姿が消えるのかも。


だいぶ日も傾いて来たし、この日の宿泊地、天塩川温泉キャンプ場に向かう。

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咲来の高台にある神社の鳥居は錆び錆び。

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境内も草がモジャモジャ。

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開拓の碑が、クルマがびゅんびゅん通る国道を見下ろしていた。

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咲来の集落も、来るたびに廃屋が増えているような…。気のせいか…。


さて初めて訪れた天塩川温泉リバーサイドキャンプ場。


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ひろびろ!快適!
この日は他に誰も利用者がいなかった。ラッキー!

さっそく風呂に漬かって晩飯を。

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源泉ラーメン、焙煎ごぼう塩味。
おやっ?美味い!刻んだごぼうが香ばしい。麺は細め。

ここの露天風呂はかなり開放感があり、宗谷本線の列車が見えるほど。
てか道路からも丸見えかな?まぁ、見られても困るようなもんじゃないしな。


温泉効果で快眠。翌朝…。


キャンプ場をそそくさと出発し、快晴の中を、ちょいちょい休憩を挟みながら走る。

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清水駅前の倉庫?も、崩壊が進んでいるように思える。

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名寄市、智恵文のあたりで菜の花畑を鑑賞。
写真を撮るために晴れ間を待っていたが…実にのどかである。

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美瑛、富良野あたりは外国人観光客が畑に立ち入ったりして、
農家が頭を悩ませているのがたびたび報道されているが、
このへんのひまわり畑なんかもそうなるのかなぁ。
まぁ日本人でも畑に立ち入ってるヤツはいるもんな…。

(廃墟で不法侵入してる人間が言っても説得力がない)


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名寄の道の駅で、念願の「ふくのかみ」ちゃんをゲット。
職場の同僚へのお土産に。かわいいと好評だった。
というか、「かわいいだろ?かわいいよな?」とゴリ押した。

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ちょうどお昼時なので少し遠回りをし、江丹別のそばの里で昼食。
なんか…昨日から麺類しか食べてないな。でも美味しいからいいんだ。
地元のオバちゃんらしき、愛想のいい店員さんたち。
この店もなんかこう…ロケーションがいいんだよね。
江丹別っていう集落の雰囲気が好きで…。
これで温泉でもあれば最強なんだけど。


トロトロ安全運転で帰宅。


次回は道南函館!

5/17 道東の山中 廃墟探索

今日は、前々から行ってみたかった浦幌炭鉱、尺別炭鉱、
そして以前、通りかかって見過ごした上茶路の駅跡を目指す。

訪問箇所のいくつかは、途中を林道で短絡できそうなのが分かっており、
事前にスマホに地形図をダウンロードしておいた。
といっても太い林道ばかりで、迷うような箇所はなかった。

僕は移動手段がバイクしかないので、まともに廃墟探索できるのは、
雪が消えてから下草が伸び切るまでの、5月のこの時期だけとなる。

急がねば。

朝6時に晩成温泉を出発する。


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霧に覆われた陰鬱な枯れ野原を行く。
昨日ほどは寒くはないからまだマシか。
この日は一日中こんな天気で、晴れ間を拝むことはなかった。

まずは、尺別炭鉱跡へ。

国道38号線から道道361号尺別尺別停車場線に入り、
尺別の集落を横目に、奥にずんずん進んでいく。
(今年春、すでに停車場というか駅は廃止され信号場になった)

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道道の頭上を炭鉱鉄道が走っていたらしく、土台だけが残る。

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ガソリンスタンドらしい建物が残る。
これだけ残ってるのは、やっぱりそこらの建物より頑丈に作ってあるんだね。


平地はここらで途切れ、道は山中へと入り込む。
人の気配はまったく無し!そら平日の朝だもんな。

ここで痛恨のミス!
先程の左側の牧草地に、廃アパートがあったらしい。近いうちに再訪したい。
w近いうちと言っても、コンクリ作りだからあと4~5年は大丈夫だろう…多分…。

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道から尺別川?を挟んだ向こう側に、木造やらコンクリやら、
炭鉱施設の遺構らしいものがちらほら見えてくるんだけど、
川との落差がけっこうあるのと、橋が見当たらず、近づきたくとも渡れない…。
円形の貯水槽のようなものも見えた。

やや上流に対岸(左岸から右岸)へと渡る道があり、そこからまた折り返して来る。
右岸側は足元にコンクリの遺構や残留物がけっこうある。

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ヘッドランプのバッテリーとか。これは大量にあった。逆からHondaと読める…?

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木造の小屋も見えるのだが、川と崖に阻まれて到達できない。
ぐるっと回ってくればいいのかもしれないが…。

熊鈴をかき鳴らし、「森のくまさん」の口笛を吹きながら、
まるで宝探しでもするように初夏の山中を歩き回る…。

上から下までバイク用のフル装備だから、暑い。

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門柱。

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原炭ポケット、下から。

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これは別の原炭ポケット、上から。
分かりづらいが地上3階くらいの高さはあり、落ちれば軽く死ねる。
歩きスマホなどもってのほか。

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レンガ作りの何か。


宝探し完了。
はー、尺別炭鉱堪能したわー。
ほんとはもっと緑の少ない時期がいいんだろうけど、
それだとバイクで凍えちゃうしなぁ…。

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ちょっと尺別駅も見物していく。
駅前通りはご覧の通り、空き家ばかりであった。
右の分岐を進むと駅がある(あった)。


お次は、白糠線、上茶路の駅跡へ。
と言っても国道をたどるのは味気ないので林道で行こう。

音別から、道道241号線を北上し、二股を直進。
ここを左折すると霧里YAMANONAKAカムイミンタラというキャンプ場があり、
直進すると憩いの森キャンプ場がある。にしても、なぜこんな山中に…。

キャンプ場を過ぎて舗装路が砂利道に変わるころ、
何気なくバイクを止めて一息ついていると、
ふっと、道路の左手に古びた看板があるのが目についた。

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大正七年九月?
音別第二尋常小学校付属
上音別特別教授場設置
昭和三年五月
上音別小学校と改称

…とある。

…えぇ?こんなとこに小学校?
周囲はすっかり自然に返っており、痕跡らしいものはいっさい見つからない。


100年のむかし、掘っ建て小屋にランプの暮らしの中、
こんな山奥で子弟に教育を受けさせようとした親たち。

翻って現代…。
宿題がだるいからと不登校になった触れ込みのお子様youtuberと、
それをダシに小遣いを稼ごうとする周囲の大人…。

思ってもしょうがないことだけど、つい対比してしまった。

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ここから先は、里音別林道、道東スーパー林道、白音林道を抜けて上茶路へ。

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あれ…ここ、どっかで見たことあるような…。


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無事に上茶路停車場線へ抜けることができた。
あら、素敵な廃屋。

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主のいなくなった家の脇で、ひっそりと花が咲く。

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道道665号線、上茶路上茶路停車場線。
一昨年かな?別当賀のフットパスを訪れるときにここを通りかかり、
廃校跡に目が留まりバイクを停め、ついでにこの看板も目にした。
そのときもいちおう道の奥まで行ったんだけど、発見できなかったものがある。

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それは…上茶路駅のホーム。
なんか物好きな人たちには人気のスポットらしいね。分かるわ…。

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誰も通らない、忘れ去られた道のどん詰まりに、
ひっそりと佇む線路とホーム…。分かる、分かるよ。

ホームにしばし腰掛けて、物思いにふけった。
今晩は晩成温泉で何を注文しようかな、とか。


…で、観光名所?を二箇所回っただけで、時刻は12時半。
この頃、時間が経つのが異様に速いように感じるんだけど…。

さて、本日最後は浦幌炭鉱を目指そう。
焼酎で有名な鍛高を抜け、パシクルの寂れたドライブインを横目に、
先程通った音別、尺別、そして直別の集落の奥から、
地図の上では浦幌炭鉱に抜けられるように見える。

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ダメでした。道が落ちてた。カーブの先は倒木で、人の入った形跡がないもん。

大人しく、ぐるっと国道を回って浦幌の市街地経由で目指すとするよ。
こちらも道道をずんずん進むだけなので迷うことはありません。

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道道500号をずんずんずんずん進むと、いきなり現れる廃アパート。
思わず声が出た。

んで、こんなところにも観光キツネがいるのね。
さすがに足元にすり寄ってくるまで人に慣れてはいないんだけど、
少し距離を取って、こっちの様子を伺ってるのね。
野生のキツネなら威嚇してきたり、もっと遠くに行くもんなぁ、多分。
皮膚と体毛はどす黒く変色しており明らかに皮膚病。
「お前は観光キツネか、こら!!」って石を投げて威嚇しても効果なし。

…この二日間、馬とキツネとしかまともに会話してないような…。

まぁいいか。

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堪能しました。

浦幌町もやる気があるようで、炭鉱町のあちこちに、
当時の写真とともに看板が掲示してある。

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しかし…川の向こうに小学校があったと言われても、
それを示す痕跡は、もうない。

かろうじて病院の門柱や土台などが往時を偲ばせるだけだった。


今回のツーリングの目的としていた三箇所を周り、
多少の取りこぼしはあったものの、すっかりご満悦なのだった。

時刻はもう午後5時近かったので、さっさと宿に戻った。


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んで、翌日、帰る日になって快晴っていうね!
雪を頂いた日高山脈を見ながらの日勝峠は格別だったよ!
くっっっそ!!

5/16 春の日高路、霧の十勝

初夏、それは北海道の自然がもっとも輝き、あらゆる命が踊る季節!
そしてバイクでの廃墟探索に適した、ものすご~く短い季節!

というわけで日高周りで道東の廃墟を何箇所か回ってきた。

去年の日高ツーリングで、あまりの寒さに途中で晩成温泉の予約をしたのを教訓に、
今回は最初から温泉二泊で!


札幌からえりもまでは、国道を避けてひたすら裏道を進む。

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ディマシオ美術館のあるほうの山側を進む。

かなり遠回りになるけど、交通量が皆無なのでマイペースで走りやすい。
あと、海側は霧が出ていてとても寒かったというのもある。
少し内陸に入ると、ご覧の通りの快晴。

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日高の牧場では生まれたての子馬さんが日向ぼっこ。
サラブレッドは神経質だというから、バイクやクルマを横付けにして撮影とか、
そういった驚かすような真似をしないように、こうして遠巻きに眺めるのだ。

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静内の桜並木は…まぁ、5月の2週も過ぎると、葉桜だよね。

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途中で廃校を見かけたので立ち寄る。
川合小学校…だったかな。閉校してからさほど時間は経っていないっぽい。

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校舎の裏に回ると遊具があった。
キタキツネが子育て中で、親ギツネにめっちゃ威嚇された。
それにしても子ギツネちゃんは可愛いなぁ…。持って帰りたい。

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横断歩道を渡る子供はすでに居らず、ここには子供みたいなオッサンがいるだけだ。


その先の集落の公民館の自販機でコーヒーを買い、
開拓碑の碑文などを眺めていると…。

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母馬<なんだなんだコイツ
子馬<なんだろうね母さん

ってな感じでお馬さんが近づいてくるではないか。

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しかも撫でさせてくれるじゃないか…。
肩を差し出すと顎を乗せてくるじゃないか…。

普段は人目をはばかって、動物をめんこめんこするのは控えてるんだけど、
ここなら誰も見ちゃいないから、思う存分話しかけながら撫で撫でした。

調子に乗って頭を撫でようとしたら「フゴッ」「ブルルッ」ってされて、
そのまま遠くに行ってしまった。

あぁ…アニマルセラピーってこういうのかぁ。
癒やされるなぁ。

馬、乗りてぇなぁ。高倉健みたいに乗り回したい。


さて進むか。

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今まで通ったことない道路に寄り道してみる。
たいていはどん詰まり。

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牧場牧場アンド牧場。

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いつもの道道1025号線。交通量皆無。

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人の気配も皆無…。


で、今回はえりも岬(道道34号線)は経由せず国道で庶野に抜けることにした。
というのも、えりも町歌別の道営牧場の跡地に行きたかったから。
かつては高台の丘陵に放牧地が広がっており、かなり眺めがよさそうだったのだ。
そしていま大規模風力発電の候補地になっているという。
行くとしたら今しかないじゃん。


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ゲートに阻まれて終了~。

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通じてそうな林道もチェーンで封鎖されてて終了~。


…きちんと立ち入り許可を得れば入場できそうなのでまた次回ということで…。


黄金道路に入ると濃霧で視界数十メートル。
楽しくない。寒い。
トンネル、濃霧、トンネルの連続はさすがにテンションが下がる。


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寒い寒い寒い!!早く温泉に入りたい!!


晩成温泉到着、震える手で宿帳を記入し浴場へ!

晩成温泉の軒下では、ツバメが営巣中であった。

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大樹のチーズサーモン丼うめぇ!
チーズの天ぷらって、ご飯のおかずとしてどうよ?って感じだけど自分は好き。
塩を振りかけて食うと甘みが際立つ。

ペロッと平らげてまた温泉入って就寝!

明日は十勝の廃鉱へ行く。


つづく

令和最初のキャンプ 5/10 豊浦海浜公園キャンプ場

我慢できなくて、お花見がてら行ってきた。

まずは札幌からトコトコ中山峠を上って洞爺まで。

の前にちょっくら、廃校跡でも見てみる…?
ルスツの道の駅の脇から、集落が点在してるほうへ向かってみる。
登、旭野…少しずつ山が深くなっていき、
砂利道に変わってしばらくしたところで、三叉路にぶちあたる。

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三つ辻には巨木と馬頭観世音。

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明治、大正の昔に、こんな山奥で、
牛馬の力を借りて田畑を耕し、板張りの小屋でランプの灯りを頼りに暮らし、
それでも子弟に教育を受けさせようとした父母たちがいたと思えば…。

宿題がやりたくないからと不登校になったとの触れ込みの子供youtuberと、
それをダシに小銭を稼ごうとする周囲の大人たち…。

しょうもなさすぎて屁も出ない。
なんとなく、そんな思いでその場を後にした。

(こういう廃校巡りも、単に知的好奇心を満たすためのしょうもない行為なので、
あまり言えた義理ではない)


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いつもの、洞爺湖を見下ろす歌碑のある高台へ。
ここの花は、まだつぼみだった。

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ここの通行止めも相変わらず。

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湖畔のさくら園が満開で、自分と同様、
通るクルマというクルマが吸い込まれてくる。


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あぁ見事です。

公園内を歩き回って桜を愛で、切り株に腰掛けて一休みしてると…なんか臭い。


靴裏と裾に犬のクソがついてた。

ファッッッッ!!!!
ク!!!!!


こんなとこで犬にクソなんてさせるんじゃねえボケがあああ!
一枚目の写真で分かるとおり、きれいどころのお姉さんたちが、
花畑の中でポーズをとってたりするところ。
あのお姉さんたちはクソを踏んでないか?すごく心配になる。

しかも、ご自慢のビブラムソールにがっつり食い込んだクソは、
砂で擦ったくらいでは全然落ちない。

湖畔に公園もあるけど犬のクソをそこで洗うのはさすがに…。

運がついてよかったですね!とか言ってる場合ではない。
湖畔に下りられるところを見つけて、小砂利と流水でゴシゴシ。
オーバーパンツの裾についたのもゴシゴシ。(手洗いで…)

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なんとか綺麗になったけどマジ許さねぇからな!!


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で、ふっと見つけた廃墟を探索して機嫌を直すわけだ。


湖畔から壮瞥の道の駅に抜けるときに、やけに真新しいトンネルを通ったんだけど、
どうやら噴火時の迂回路として新たに整備したみたいだね。

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道の駅の向かいのラーメン屋にて。
店から出てきたバイクのお兄さんと「味はどうでした?」
「うーん、まぁまぁ」みたいな会話をして、
食べてみたんだけど…感想は、「うーん、まあまあ」。

さて、腹ごしらえも済んだし、ちょっと食休みを入れて、
今日のお目当ての場所に行くか。
ツイッターでふっとこの場所のことを目にして、即座に行きたいと思った。


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それは、とある廃校…。
の中にお邪魔してきた。教室は一個だけ。

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どこからか教室に迷い込んだ花びら。

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下足箱はドリフのコントのように…。

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椅子もバネだけ飛び出してこの通り。

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黒板消しもすっかり劣化してケバケバ。

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下張りだけになった屋根の隙間から光が差し、
ミラーボールのように教室を照らしていた。


いやあ満足満足。
伊達市立関内小学校志門気分校でした。

この付近をトラックがけたたましく往来しているのは、
さきほどの迂回道路の工事がこのあたりでも始まっているらしく、
巨大な橋脚も目にした。いったいどこにつながるのかな?

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別の集落で見つけた開拓記念碑。


時刻はそろそろ3時過ぎ。
これから山をウロウロしてるとあっという間に暗くなるし、
さっさとキャンプ場について、テントの中でごろ寝をすることにしよう。

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その前にちょっと、豊浦の道の駅で小腹を満たす。
名物のいちごソフトだ。おいしい。

本日のキャンプは豊浦海浜公園キャンプ場である。
何度か休憩しに訪れているが、だだっ広くて温泉至近と、
自分がキャンプするにはもってこい。

そそくさとテントを設営し、ひとまず温泉に浸かることにする。
だいぶいい湯。こういう健康ランド的な温泉ホテルはたまらなく良い。
休憩所に漫画があればもっといいのにな…。

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ホタテ丼。うまい。
噴火湾ホタテは不漁だとか聞いた覚えがあるけど、あまり考えないことにする。

この日は気温も程よく、モンベルの#2で快眠。



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朝。変わった雲が出ている。
今日はちょろっと寄り道してすぐ帰るつもり。いつものことだが。

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道道32号線はこのときまだ冬期通行止めだった。
大好きな道なのに。

んで、地図を見ると豊浦の山側に、「新山梨」だとか魅力的な地名が並んでるわけ。
細い道がいくつも見えるから、そっちに寄り道することにしたんだな。

数㎞進んでは戻り、同じところを回ったりしていると、
ちょっとした峠みたいなところに出た。

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峠のピークはゆるいカーブになっている。

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峠を見下ろす形で、山の神さまを祀ってある。

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峠からははるか遠くに羊蹄山が見えちゃう。

走れば、ほんの数秒で通り過ぎてしまうような、小さなピーク。
なんともこれだけのパーツで、自分の中で、
北海道内のお気に入り度のトップ3くらいにランクインした。

でも、いま地図で見返して「どこだったっけ?」ってなってるところです。
おっかしいなあ。

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先ほど通行止めだった道道32号線の反対側を辿って、
ニセコ経由で札幌へ。



今年初のキャンプツーリングは、素敵な廃校と峠との出会いで充実した内容だった。
去年は事故でシーズンを棒に振ったから、そんなことがないように気をつけたい。


…気をつけてても起こるのが事故なんだよね…。