のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

yahooブログから引っ越しました

冬道の自転車は危ない、という風潮 北海道新聞12/20付夕刊より

北海道新聞12/20(木曜日)付の夕刊・はいはい道新に、以下のような投稿がありましたので、引用します。


・雪道の自転車にひやり

札幌で本格的に雪が積もった日の朝、車に乗って交差点を右折すると、
前方の車道左側に、自転車をこいでいる若い男性がいました。
慌てて減速し、すぐ止まれるよう自転車と同じくらいのスピードでついて行きました。
わが家の近所では初雪の日、自転車の男性が滑って転び、
後続の車にひかれて亡くなっているのです。
しばらくすると、男性は私の車に気がついたのか、途中から歩道に移りましたが、
雪道の自転車って本当に怖いですね。(札幌市・会社員、男61)



この文中での事故というのは11月19日に札幌市東区の男性が、
北14東2の片側2車線の一方通行路を走行中、スリップして後続の車に轢かれ、
亡くなった件をさしているのだと思います。

事故の現場や、投稿者の男性の住まいなど、いずれも近所であるのと、
文中の男性はひょっとして自分のことではあるまいかと、思い当たるフシが大いにありましたので、
ブログネタもないし、忘れっぽい自分のために、書き残しておこうと思ったわけです。


冬道の自転車は危ない?


趣味でスパイクMTBに跨っている変態諸氏からすれば、
何をいまさらと思われるでしょうが、冬道の自転車走行は、スパイク装着車であっても、危険を伴います。

まず第一に路面状況が悪い。圧雪でグリップが確保できていても、いきなりシャーベットになったりする。

雪山で死角が増える。交差点の先が見えない。

道路が狭く、エスケープゾーンがない。滑って転んで後続車が居れば終わり。

スパイクを履いていない自転車なんて、言わずもがな。
当たり前に止まれない曲がれない乗り物なんて、公道を走っちゃいけません。
新聞配達が許されているのは、公益性があることと、早朝で交通量がごくごく少ないからです。
(それでもどうかなとは思いますが)

四輪のほうが危ないよね、事故も多いし…


この手の「自転車は危険だよね」論になると、
趣味で自転車に乗っている側からほぼ必ずといっていいほど出てくるのが、
こういった四輪側へのあげつらいです。

やれ四輪のほうが滑るだとか、自転車は車道を走るものだとか、
ひと一人運ぶのに自動車よりも自転車よりも格段に効率がいい、エコだとか。

確かに正論ですが、だからといって現状を無視して周囲に配慮せずに、
公道を走っていい理由にはならないと思うんです。

じゃあ自転車乗りはどうすべきか?


少なくとも趣味で乗っている我々くらいは、周囲への配慮を忘れずに走るようにしたいものです。

交通量の少ないルートを選ぶ。狭い道路で後続車がいる場合は、道を譲る。
ドライバーに対しても、歩行者に対しても、脅威とストレスを与えることのない走行を、
常日頃から心がけておれば、周囲の意識も少しずつ変わってくるんじゃないでしょうか。
何より自分の命を守るためでもあります。

…ノーマルママチャリで走る人たちは…もう勝手に、命を縮めてくださいとしか言えません。

ドライバーのみなさんにも良識と理解を求めたい


投稿した男性は、ごくごく一般的な、それでいて常識的なドライバーであると思えます。
冬道の自転車は邪魔くさいなあと感じつつも、安全を重視してくれています。

公道を走っていれば必ずしもこういったドライバーばかりではありません。
重さ一トンの鉄の塊を、手と足のわずかな動作だけで高速移動させられる。
その危険性を認識しないドライバーが多いことも確かです。
安全に抜かせられる箇所でも後ろからクラクションを鳴らされたりして、
条件反射でファッキン!しちゃった人もいるでしょう(誰のこと?)。

スパイクタイヤの安全性と、きちんと場所を選んで走れば決して危険ではないことを、
ドライバーの皆さんにもぜひ知ってもらいたい。
そのためには実践あるのみだと思います。


安全に快適にスパイクMTBでヒャッハア!しよう


そんなわけで僕は以上のことを踏まえて、
ウザいドライバーにはいつでもファッキン!する心構えを持ちつつ、
しかしながら歩行者に後ろから声をかけることのできないシャイさを持ち合わせ、
謙虚に安全に雪道をスパイクMTBでチンタラ、へこへこ、
たまにヒャッハア!と、走っていきたいのです。




余談
先日の通勤の帰りに、通りすがりのおばちゃんから
「気をつけてね」とやさしい言葉をかけられ、思わず頬がほっこり。
あのおばちゃんのような、見ず知らずの他人に優しい言葉をかけられる人になりたいな、
と思ったのでした。思うだけね。

さて、フルサスのロッキー君にも、ハンドルカバーつけなくちゃ。
オヤジバイク二台目だ…。