のんびり自転車ダイエット in札幌 ver.2

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事故の顛末(まだ未解決ですが)

6月半ば、支笏湖からの帰りに事故を起こしました。
まずはこちらの動画をご覧ください。




・事故状況(相手方から聞いた内容などによる)

片側二車線の国道の左車線をバイクで直進中に、
一時停止ありの脇道から右折車が飛び出し。
止まりきれず(かわしきれず)右前方に衝突。
股間をタンクに強打し、体が前方に回転する形で、
背中からボンネットの上を滑り、2~3メートルほど先の道路に背中から落ちた。


・事故の主原因(僕の主観による)

相手方の右方確認不足。おそらく僕の前方でクルマが途切れたと思い、
かつ、対向車線側も途切れたので、出てきたのだと思う。
過失割合は9:1(相手:当方)らしい。



・事故当初~初日

かなりふっ飛ばされ靴も脱げたが、意識ははっきりしており、
一通り確認してみると骨など大きな怪我はない模様。
ただし下腹部が猛烈に痛い。

衝突の瞬間、走馬灯のようなものは見えなかった。
メットのシールドの中で視界が回転し、気がついたら道路の上だった。

目撃者の女性が救急車を手配してくれ、
荷物や靴なども近くの二輪店の店主や通行人の皆様が拾い集めてくださった。
とにかく「ありがとうございます」と周囲にお礼を言いまくったのは覚えている。

このあと人生初の救急車で病院に運ばれる。
最悪の乗り心地ですねと、救急隊員と無駄口をきくくらいの余裕はあった。
(本当にびっくりするくらい乗り心地が悪い。
後で二輪店の店主に聞いたところによると、装備を積んでいて重いせいとのこと)
家族に連絡を入れ、大きな怪我ではないから安心するようにと伝える。

アドレナリンのせいか、「仕事とかどうしようっかなぁ」
「バイクはどうなっただろうなぁ」などと呑気なことばかり考えていた。

救急病院では一通りの検査を受け、家族が迎えに来てくれた。
検査の結果、骨や血管に大きな損傷はないと帰される。
立ち上がったり歩くのにかなり難儀する。
ただ、大きな怪我がないのはとにかくはよかった。

ただし金玉は通常時の三倍ほどに膨れ上がっていたのと、
右手の指の可動域が普段の半分ほどしかなく、かなり心配になる。

帰宅後、警察や保険会社、相手方の運転手と連絡をとり、
今後のことなどを話し合う。
保険会社の担当は週明けに決まるとのことだった。
また、救急病院では診断書は書いてくれず、
整形外科にかかり直す必要があるが、これも平日でないと受診できないため、
まずは他のことを片付けていくことにする。


・二日目

バイクと荷物が事故現場付近に保管されているとのことで、
家族のクルマに乗せてもらい、バイクが置かれている二輪店と、交番に向かった。
リアのケース(アイリスオーヤマの箱)に入れたカメラのことが心配でならない。
また、ドラレコ代わりにつけていたアクションカムが、
きちんと録画されているかどうか。(結果はご覧の通り)
幸いにして、ドラレコ動画を提出するまでもなかった。

二輪店では、お騒がせしたお詫びとお礼を述べ、保険会社のレッカーを待った。
聞けば事故後のバイクを動かしてくれたのも二輪店の皆様だったという。
大変ありがたいことである。

イメージ 1

バイクの状況。フロントフォーク、前輪が歪んでいる。
また店主によると、フレームにヒビが入っているという。


イメージ 2

金属製のタンクがべっこり凹んでいる。
衝撃で尻がシートの上を滑り、ここに股間を強打したのだろう。
そりゃ金玉も腫れますわ。
これを見た瞬間、思わず笑ってしまった。

バイクはレッカーでショップへ運ばれ、修理の見積もりを待つことに。


・三日目

午前中に整形外科にかかり診断書を書いてもらう。
内容は全治一週間、頸部捻挫、大腿部擦過傷、陰嚢打撲

相手方と当方の保険会社の担当が決まる。
バイクショップ、病院の連絡先などをそれぞれに伝えた。

午後からは警察署に赴き診断書を提出し、供述調書の作成。
これで以後は特別のことがない限り警察のお世話にはならないそうだ。
金玉が腫れているため、歩くのがとにかく辛かった。
ただ歩くだけで肥大化したそれが太ももに当たり、
ボディブローのように効いてくる。
帰りの地下鉄を降りてからは、ひと目も憚らず、がに股で歩いていた。


・四日目~現在

金玉が痛くまともに歩けないため、4日ほど仕事を休む。
うまく動かせなかった指については数日で元通りに。
それからは何日かおきに首のリハビリに通っている。

事故当時の携行品についても補償をしてもらえるらしく、
4月に買ったばかりのメットは二度と使い物にならないのと、
トップケースが破損したのでそれを写真つきで申請した。
春に買ったばかりのジャケットは小さな擦り傷程度でどこも破れていないし、
グローブ、パンツ、靴も同様なので未申請。






・結果

7月現在、物損の面ではほぼ解決済み。

セローは全損。相手方のクルマはバンパー破損。
通常は、市場価格よりも修理費のほうが上回れば、
市場価格を上限として提示されるらしいのだが、
相手方の保険に修理費特約があり、修理をするのならばもっと金額が出ると。
しかし前輪がひしゃげ、フレームまで折れたバイクを直すのも躊躇され、
5年も乗ったことから、廃車してもらうことにした。
過失割合9:1なので受け取れるのは市場価格の9掛けである。

5年5万キロの中古車を下取りに出すことを考えると破格と言えば破格だが、
事故さえなければあと3年は乗れたかもしれないという思い、
そしてこういう形で愛車と分かれることになった寂しさ、
若干のやり切れなさを感じるも、これが道路を走るというリスクなんだ、
そして自分はそのリスクを受け入れた上でこの趣味を選んだのだと納得させる。

相手方のクルマの修理費は相当な金額になっており、
改めて任意保険の大切さを痛感した。

携行品については、ほぼ思った通りの金額が認められて一安心。
おそらくケースはろくな金額ではなかったと思うが、
壊れているのはその2つだけだったので仕方がない。

家族からはバイクから降りるようにかなり強く言われる。
怪我の程度は浅いとはいえ事故当時は金玉の他に首や腰なども強打したと思われる。
金玉の腫れはだいぶ引いてきたが、いま一番心配しているのが「むちうち」。
いまだに頭が重く、痛みと違和感がある。
心配事は尽きない。


・反省点

ツーリング帰りということで気の緩みがあった。
カメラの映像を見てみると、道路自体の見通しはよく、
普段ならば飛び出しを警戒できている状況だった。
あそこでスピードを緩めていれば、もっと軽微な事故で済んだかもしれない。
また、飛び出しに気がついてから急制動はできなかった。(する余裕がなかった)

ただし、もし対向車や後続車がいたら、急減速することで追突されたり、
避けようとして横から突っ込まれた形になり対向車とぶつかったりと、
より深刻な結果になっていたかもしれない。


・事故に遭って思うところ

とにかく今回は運が良かったといえる。
後続車がいなかったこと、直接地面に叩きつけられずに済んだこと、
バイクが衝撃を吸収してくれて軽微な怪我で済んだこと。
相手方の不注意とは言え、常識的なドライバーであったこと。
その他数え上げればきりがない。

二度と事故には遭いたくはないし遭うつもりもないが、
今回のことは事故後の一連のやり取りを知る良い経験になったと思う。

たまたま運が良くて、こうして生きている。
その思いを何度も反芻している。

でも、事故後に実生活でなにか変化があったかと言うと…あまりないんだよね。

こんな状況で、
「北海道のいちばん良い時期を走り回れないなんて、悔しいなぁ」
って思ってる自分は、もうどうしようもないね。
今年は見事に蝦夷梅雨でしたけどね。